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イメージカット

投稿日:2015/3/29

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彼はこれからどこに向かうのだろう。

旅の途中だろうか。

それとも旅の始まりだろうか。

カバンに詰めたいろいろな物たちと一緒に。

その視線の先を夢見て…。

 

 

イメージカット。その定義とは一体何だろう。

「想像が膨らむ写真」

「説明ができる写真」

「目を惹く写真」

「雑誌の一コマのような」

……

 

漠然としたこれらの言葉が浮かんでくるが、私の乏しい想像力と語彙力、そして写真への知識のなさから、その限界を感じる。

 

その定義すら曖昧である「イメージカット」であるが、自分の中では「イメージカット」と言われたときに、75カットの中で一際目を惹く写真であり、その一枚で完結している、想像力を掻きたてるようなカットであると定義づけて考えてみた。

 

この写真は75カットの中で私自身が目を惹かれた写真である。

笑顔のかわいい男の子だった。

次の瞬間には、そのかわいい笑顔をこちらに向けていた。

 

この写真はそんな男の子のかわいい笑顔はない。

上を見上げる男の子。

その際に落ちた帽子。そのラインとカバンのラインがきれいな弧を描いている。

 

左右のまっすぐな縦と横の線と、背景の明るく幻想的な光、そして被写体のポージングによる柔らかなラインとが対照的でとても綺麗だなと思った。

 

この場所で撮影を始めたとき、以前ここでカメラマンがモノクロで撮影した写真が浮かび、自分の中でもイメージが一致したことを覚えている。

 

この時帽子はかぶっていたが、偶然上を向いた瞬間に帽子が落ち、はっきりとは写っていないものの男の子の視線の先を想像できるような一枚になった。

 

撮影者の意図や技術と一緒に、被写体やその瞬間に訪れる偶然性や余白が必要だという話をよく聞くが、この一枚もまさにその撮影者の意図と技術と共に、その瞬間に訪れる偶然性や余白の部分が合わさってできた一枚であるように思う。

 

75カットにおけるイメージカットの意味。

今後の撮影の中でも追及していきたい。



photo by kitamine Coordinator kozu 
 

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