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写せないもの
投稿日:2015/3/27
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codi BY KAZUKO
果たして写真で写せないものはあるのだろうか?
写真の限界点は存在するのだろうか?
それを語るには自分はあまりにも浅はかだ。
さて今回のテーマは「イメージカット」である。
イメージカットの定義は?はっきり言えばはっきりしていない。
しかし、この写真をイメージカットとして捉えている。
被写体のイメージや情景といった内面を表現できればと思うが
フォトグラファーとして思うに、
被写体をよく知り最大限に表現するのは容易なことではない。
しかしイメージすることはできる。
シチュエーション・声掛け・フレミング・光量など次第で幾多様にも表現することができる。
これらの要素を組み合わせればいくらでもバリエーションは確保できるだろう。
しかしだ。そう撮った写真は果たして彼女自身なのか?やっぱり容易に撮れない。
来た。壁に来た。やはり写真の限界点は存在する。
それをもっともっと追究するからこそ写真は面白い。楽しい。
彼女は何を想っているのだろうか?
好きな食べ物?好きな男の子?今日の夕飯?はたまた寝たフリ?
観る人のイメージ次第だ。
私が思うに彼女のこの「ほほえみ」は絶妙だ。
一見、寝てるようだが、かすかに微笑んでいる。且つ、泣き疲れたような表情ともうかがえる。
そして私は、これからの未来が明るいような表現を施してみた。
右側の背景色。彼女がイメージしているものを際立たせるための光だ。ここは元々暗かった。
左側の背景は白。現実とイデア的、もしくわ寒暖などといったイメージの分け目を表現。
彼女が眠っているからこそのイメージを付与することができる。
そうやってこちらからのセッティング、声かけなどで無限大に表現することができる。
ちょっと待てよ?写真で写せないものは存在するのではなかったのだろうか?
なるほど。写せないものが存在するのではなく、つまり限りなく表現することができる。
彼女のイメージの中でね♪ 写せないものなんてないね☆
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