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今、そして未来

投稿日:2014/10/15

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その手の先にあるもの。
 
 
伸ばされた腕、
 
開かれた指の隙間、
 
くせ毛の髪の毛、
 
彼を形作る全てを後ろから優しく包み込む光。
 
 
そんな優しい光に包まれながら、
 
その手の先にあるものを想像する。
 
 
「今」を生きることが「未来」につながる。
 
そんな彼の作り出す「今」と「未来」を想像しながら・・・
 
 

この写真から伝わってくるイメージを言葉にし、彼のその手の先にあるものを想像してみる。未来とか希望とか夢とか人生とか光とか、そんな抽象的な「コトバ」が浮かんでくる。
 

実際、彼がつかもうと必死で手をのばしていたその先にあったのはシャボン玉である。シャボン玉が写っていないことで、その手の先にあるものを見る側に想像させる一枚になっている。被写体を背後から優しく包み込む光、逆光の効果も、さらにこの写真を温かみのあるふんわりとした優しい空間を作り出す一つの要素になっているだろう。
 
 
彼は「今」あるものに集中し、行動する。ただそれだけである。彼の中に流れているのは「今」という時間だけであり、彼の時間の概念に「未来」はなく、ただ「今」というこの時間を精一杯生きているのだ。
 

人はいつから過去や未来に捉われて生きていくことを覚えるのだろう。
池田晶子さんの著書「14才からの哲学」にこう書かれている。

『時間とは流れるものではなく、ただ「今」という時間があるだけである』と。
 
 
過去は「今」という時間の積み重ねであり、未来だって「今」という時間の積み重ねによって切り開かれていく。「今」という時間だけが存在しているという当たり前のことに気づくことが、「今」という時間をただ精一杯、自分の為したいことを為すことに集中することに繋がるのではないかと最近よく感じている。そしてこの写真のように「今」という時間を精一杯生きている姿を見たときに、私自身の心が動かされ、大事なことに再び気づかされるのである。
 
 
過去や未来に「捉われず」に生きること。
「今」に集中し、「今」を大事に生きること。
それが彼のその手の先の未来を、形作っていくのだと思う。
 

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