Photogenic


大宮店
scrollable

かごの中に何を入れる?

投稿日:2014/10/13

1776 0

人見知りもなく笑顔で無邪気な3歳の女の子がお店に来てくれた

その子は、無邪気で何ものにも変に影響されず自分らしさがある子だなと私は感じた。どんなポーズや動きをしても不自然さはなく「彼女らしさ」が見えた
作った、もしくは作られたのではなく「そのまま」だった
その子らしさを見つけるのは難しい
でも、見つけたときの感動と瞬間は決して作り上げることのできないものだ

日も落ちかける夕方、女の子に鳥かごの置物をわたすと女の子はいった
「何を入れようかな?」
一瞬だったが女の子の無邪気に考える表情と、包み込む暖かい光が
「綺麗だな」と思った瞬間だった

ところで
この子はかごの中に何を入れるかな?


このかごに人は何を入れるだろうか?

かごを見ると大抵は「鳥かご」を連想するだろう
実際このかごは小さな小鳥の飾りが入っていた

なぜ鳥をかごの中に入れるのだろうか?
「鳥が逃げてしまわないため」
なぜ逃げてはいけないのか?
「その鳥にそばにいてほしいから」
なぜそばにいてほしいのか?
「その鳥が好きだから」

飼い主はその鳥の声を聞く事はできない
もしかしたら鳥は不自由さに苦しんでいるかもしれない、もしくは自分と同じように自分を愛してくれていて、一緒にいられるのを喜んでいるかもしれない

鳥を自由に羽ばたける自然に逃がしてあげる事もできるし、いつまでも自分のところにおいておくこともできる
かごの中に大切にいれておくこともできるのだ
愛するから逃がす、愛するから入れておく
どちらも結局自分で選択していることなのだ


ある日映画「凶悪」という映画を見た
とても怖く悲しい気持ちになった。外は台風が迫っていて大雨。どんどん気持ちがどんよりしてきた。

だから傘を持って出かけた
The Beach BoysのWouldn't Be Niceという曲を聞きながら散歩していると
恐ろしさは吹き飛んだ
小川陽子の博士の愛した数式に出てくる博士を思い出した
フランダースの犬に出てくるネロの絵を思い出した
暗い気持ちはどんどん吹き飛んでいった

何をみて何を感じても何を選択するかは私次第だと思った

何を選び何を愛し、何をかごに入れるかは自分次第
同じ毎日でもそれがどのように彩られるかは「自分次第」
ただ根本にあるべきは「愛する」ということであると私は感じた

女の子は嬉しそうに「花びら」をひろってかごの中に入れていた
 

この記事をシェアする

美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

撮影のご予約はこちらから

スタジオ予約

お役立ち情報をお送りします

新規会員登録

Official SNS

  • Instagram
  • sns
  • Instagram
  • Instagram