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TED 自分のクリエイティビティに自信を持つ方法

投稿日:2017/4/5

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2017 4月 TED 担当:上田智国
題材「自分のクリエイティビティに自信を持つ方法」 デヴィット・ケリー

「あなたはクリエイティブな人ですか?」という質問にどれだけの人がYESと答えられるだろうか。大宮店では8人中2人がYESと答えたが、他の6人はNOだった。例え質問の対象人数を増やしたところで、その割合に大きな差は無いように思える。それどころかYESと答える割合はもっと下がるのではないだろか。

戦後の日本は諸外国を追い抜け追い越せと様々なものを真似したり上手く取り入れることで急激な復興を果たしてきた。今まではそれで良かったかもしれないが、より世界がオープンになったこともあり、今や日本が諸外国から真似をされる対象となった。それほど日本も豊かになったという裏返しではあるが、一方では今までの働き方からの脱却も迫られている。上からの指示にただ従っていれば良かった時代から、次は急激に変化する時代のニーズに合わせた柔軟な思考とアイデアが重要視される時代となった。またコンピューターの台頭により、人々の仕事はそれらに取って代わられようとしている。

そんな状況の中、人にしか担えないことがあるとすれば、それは想像力を使った仕事だろう。想像力は未来を切り開く力だ。私たちはこれから否が応でもクリエイティブになることを求められる。それに逆らっていては時代の流れの中で自然淘汰されるしかない。またクリエイティブな思考は私たちの人生を豊かにしてくれるだろう。決まりきった狭い世界の中に自分を押し込めていてはやがて窒息してしまう。私たちは生きるということに囚われて、どのように生きるかを忘れがちなのかもしれない。自分の人生をクリエイトするのは他でもない自分自身なのだ。

しかし冒頭での質問の結果のように、多くの人が自分はクリエイティブな人ではないと感じている。ではクリエイティビティは天性の才能と呼ばれるものであって、それは不平等に与えられるものなのだろうか。今回のTEDで語るデヴィット・ケリー氏はその考えに真っ向からNOを主張する。彼はすべての人がクリエイティブな能力を持っていると信じ、その上で、ではどうしてその能力が発揮されないのかを述べている。

その原因とは、一言でいえば恐怖心だ。もっと詳しく言えば、他の誰かの批判に対する恐怖によって自由な発想を抑え込んでいると主張している。誰しも子供の頃は自由な発想をして、すべてのことを遊びに変える力を持っていた。しかしそれは大人になるにつれて常識や社会通念といったものに取って代わられ、その範囲の中にぴったり納まることが暗黙の了解の内に求められる。出る杭は打たれるのだ。その打たれるかもしれないという恐怖が自由な発想とその表現を制止させてしまう。また日本人は和を重んじる民族だといわれるように、民族のもつ特徴や性格によるところも理由の一つになるかもしれない。

ではどのようにしたらその原因を克服し、クリエイティブな能力を発揮できるようになるのだろうか。デヴィット・ケリー氏によれば、それは「慣れ」ることだという。恐怖の対象に直に触れることによって、それに「慣れる」状態を意図的に作り出すのだという。そしてその中で得られた成功体験を積み重ねる中で、ついには原因であった恐怖心を克服し、自分のクリエイティビティに自信を持つことができるのだという。氏の話の中で、ひとつキーワードが登場する。それが「自己効力感」というものだ。自己効力感とは、自分ならできるというセルフイメージのことで、これを培っていくことがひとつ大きなポイントになる。

私たちが携わる写真の仕事もクリエイティビティが求められる仕事だ。写真は一夜にして急激に実力が伸びるわけでもなく、本当に毎日の積み重ねが結果として現れる。もちろんその過程には多くの失敗があり、自信を喪失するような出来事もある。しかし、失敗の中から学び、少しずつできることを増やしていくことでそれが自信につながっていく。それは写真だけでなく様々なことに置き換えられるだろう。クリエイティビティを支えるものは、自分自身にその能力があると信じてあげることであったり、それを表に出すちょっとした勇気なのかもしれない。
 

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