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2015年2月 時事「イスラム国(ISIL)」
投稿日:2016/11/11
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●時事まとめ 2月 担当:榊原
2015-2-10(火):「イスラム国(ISIL)」について
●「イスラム国」基本情報
・リーダー:名前はアブバクル・バグダディ(「アブバクル」という名前は本名ではない)
※アブバクルとは?1400年前ムハンマドの後継者を示すカリフ員の一番弟子である。
バグダディはアブバクルという人物の名前を自称したということになります。
・名称:以前まではメディアにおいても「イスラム国」と呼んでおりました。鍵カッコに意味があります。
国を主張しているが国として認められていないため審議の意を込めて鍵カッコをつけていました。
そして最近、国連などが国として認めない意味での呼称が変わりました。
それが 「I S I L(アイスィル)」です。現国会でもこの呼称が飛び交っています。
「イラクとレバントのイスラム国(英語:Islamic State in Iraq and the Levant)」の頭文字をつなげたもの。
※Levant(レバント)とは?地中海の東部沿岸地方のことでトルコからシリア、エジプト、パレスチナや
ヨルダン、レバノンを含む地域を指す。イスラム教としては聖域のような地域を指します。
※イラクを含め地中海に面した国々・地域のことを「レバント」を呼んでいる。
※色が少し濃くなっている箇所はISILによって現在支配されている地域を指します。
●「ISIL」の目的とは?
①かつてヨーロッパ人に引かれた国境を撤廃しイスラム教の大国を 自分たちの手で(軍事支配によって)つくる!具体的には武力で支配地域を広めるというもの。
去年は一方的に建国宣言をした。勝手に地域を分断し州として名をつけて州知事も任命している。
②イスラム教を全世界に。彼らはレバントの地だけではなく、最低でもヨーロッパ南部・アフリカ北部・
中東全域をいずれ支配下に置くと宣言している。理由は「元々イスラム圏だったから」
●どういう人たちがいるの?
ISILは意外にもしっかりとした国家組織なるものが構築され運営されている。細分化して見てみると
高い技術をもったメディア部門が有名だがその他にも支配した地域に食糧を分配する配給部門、
軍事部門、子供たちの教育をする学事部門、国家運営に欠かせない経済部門などなどしっかりしている。
なぜそのような繊細な運営ができているのだろうか。以前、アメリカがイラクを攻撃し、
フセイン政権が崩壊した。その際に閣僚含め中枢を担っていた技術者・知識人たちが失業して
ISILへ加担する経緯となってしまったのだ。中には拒んだ者もいただろう。しかし逆らえば殺される。
逆らわなければ殺されない。という図式でもって成り立っているのだろう。
●最近のニュース①
湯川さんと後藤さんの身代金金額はご存知だろうか?約2億ドル(約200億円)を要求してきたのだ。
他の身代金では1億のものからせいぜい30億ほどだったが、なぜそのような莫大な金額なのか?
日本は中東諸国などへの人道支援を推している。安倍総理はカイロでの演説の際に
「2億ドルを支援します」と公言した。人道支援は人材教育及び開発や緊急事態への対応だけでなく、
災害予防・救援,復旧・復興支援等のことに当たるが、戦争のためのインフラ整備や兵士などの人件費にも
当てられるため、見解によってはテロ組織殲滅支援をも意味してしまうのは否めない。
ISILはその支援金が自分たちに降り注ぐことを察知しそのまま身代金にも回してしまえというふうに考えた。
だからISILは「今回の人質解放失敗は安倍のせいだ」というふうに言っているのだ。
●最近のニュース②
ヨルダン軍パイロットが拘束された件の末路は最悪なものだった。死因は焼殺。
ISILのやり口はほとんどが銃殺。身代金対象者は「斬首」だった。なぜ「焼殺」なのか?
ミサイルや爆弾などの武力で攻撃を受けて苦しみ死んでいった同士たちの報いの意が込められている。
いわば「歯には歯を。目には目を。」と言ったところだろう。ただそれだけではない。
焼殺はイスラム教徒にとって極刑である。1400年前の教えなら本来ならばアッラーの神のみぞ
成し得る所業なのだ。ここで見えてくるメッセージが「私は神同等の存在」である。
そのメッセージの先に一体何があるのだろうか?次の項目に着目していただきたい。
●他のイスラム教過激派組織はどう思ってるの?
アルカイダやナイジェリアの過激派組織「ボコハラム」やパキスタン・タリバン運動組織「タリバン」が
忠誠を誓った。なぜ?実はイスラム教の大国樹立という同じ目的を有しているのだ。
ではなぜ、あれほどまでプライドの高い組織なのにいきなりISILに忠誠を誓うのか?
それはISILのリーダーが自称「カリフ」だから。しかも一番弟子の「アブバクル」だから。
イスラム教の過激派組織からしたら救世主が降臨され「時がきた」という感覚なのである。
他組織からISILに移る者も増えてきた。
2015-2-10(火):「イスラム国(ISIL)」について
●「イスラム国」基本情報
・リーダー:名前はアブバクル・バグダディ(「アブバクル」という名前は本名ではない)
※アブバクルとは?1400年前ムハンマドの後継者を示すカリフ員の一番弟子である。
バグダディはアブバクルという人物の名前を自称したということになります。
・名称:以前まではメディアにおいても「イスラム国」と呼んでおりました。鍵カッコに意味があります。
国を主張しているが国として認められていないため審議の意を込めて鍵カッコをつけていました。
そして最近、国連などが国として認めない意味での呼称が変わりました。
それが 「I S I L(アイスィル)」です。現国会でもこの呼称が飛び交っています。
「イラクとレバントのイスラム国(英語:Islamic State in Iraq and the Levant)」の頭文字をつなげたもの。
※Levant(レバント)とは?地中海の東部沿岸地方のことでトルコからシリア、エジプト、パレスチナや
ヨルダン、レバノンを含む地域を指す。イスラム教としては聖域のような地域を指します。
※イラクを含め地中海に面した国々・地域のことを「レバント」を呼んでいる。
※色が少し濃くなっている箇所はISILによって現在支配されている地域を指します。
●「ISIL」の目的とは?
①かつてヨーロッパ人に引かれた国境を撤廃しイスラム教の大国を 自分たちの手で(軍事支配によって)つくる!具体的には武力で支配地域を広めるというもの。
去年は一方的に建国宣言をした。勝手に地域を分断し州として名をつけて州知事も任命している。
②イスラム教を全世界に。彼らはレバントの地だけではなく、最低でもヨーロッパ南部・アフリカ北部・
中東全域をいずれ支配下に置くと宣言している。理由は「元々イスラム圏だったから」
●どういう人たちがいるの?
ISILは意外にもしっかりとした国家組織なるものが構築され運営されている。細分化して見てみると
高い技術をもったメディア部門が有名だがその他にも支配した地域に食糧を分配する配給部門、
軍事部門、子供たちの教育をする学事部門、国家運営に欠かせない経済部門などなどしっかりしている。
なぜそのような繊細な運営ができているのだろうか。以前、アメリカがイラクを攻撃し、
フセイン政権が崩壊した。その際に閣僚含め中枢を担っていた技術者・知識人たちが失業して
ISILへ加担する経緯となってしまったのだ。中には拒んだ者もいただろう。しかし逆らえば殺される。
逆らわなければ殺されない。という図式でもって成り立っているのだろう。
●最近のニュース①
湯川さんと後藤さんの身代金金額はご存知だろうか?約2億ドル(約200億円)を要求してきたのだ。
他の身代金では1億のものからせいぜい30億ほどだったが、なぜそのような莫大な金額なのか?
日本は中東諸国などへの人道支援を推している。安倍総理はカイロでの演説の際に
「2億ドルを支援します」と公言した。人道支援は人材教育及び開発や緊急事態への対応だけでなく、
災害予防・救援,復旧・復興支援等のことに当たるが、戦争のためのインフラ整備や兵士などの人件費にも
当てられるため、見解によってはテロ組織殲滅支援をも意味してしまうのは否めない。
ISILはその支援金が自分たちに降り注ぐことを察知しそのまま身代金にも回してしまえというふうに考えた。
だからISILは「今回の人質解放失敗は安倍のせいだ」というふうに言っているのだ。
●最近のニュース②
ヨルダン軍パイロットが拘束された件の末路は最悪なものだった。死因は焼殺。
ISILのやり口はほとんどが銃殺。身代金対象者は「斬首」だった。なぜ「焼殺」なのか?
ミサイルや爆弾などの武力で攻撃を受けて苦しみ死んでいった同士たちの報いの意が込められている。
いわば「歯には歯を。目には目を。」と言ったところだろう。ただそれだけではない。
焼殺はイスラム教徒にとって極刑である。1400年前の教えなら本来ならばアッラーの神のみぞ
成し得る所業なのだ。ここで見えてくるメッセージが「私は神同等の存在」である。
そのメッセージの先に一体何があるのだろうか?次の項目に着目していただきたい。
●他のイスラム教過激派組織はどう思ってるの?
アルカイダやナイジェリアの過激派組織「ボコハラム」やパキスタン・タリバン運動組織「タリバン」が
忠誠を誓った。なぜ?実はイスラム教の大国樹立という同じ目的を有しているのだ。
ではなぜ、あれほどまでプライドの高い組織なのにいきなりISILに忠誠を誓うのか?
それはISILのリーダーが自称「カリフ」だから。しかも一番弟子の「アブバクル」だから。
イスラム教の過激派組織からしたら救世主が降臨され「時がきた」という感覚なのである。
他組織からISILに移る者も増えてきた。
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