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水戸店
これから
投稿日:2019/2/21
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「〇〇ちゃんは今、何歳ですか〜?」
「3さ〜い!」と、元気に立てた指は二本。
そんな可愛らしい光景が日々スタジオの中で
よく見られます。
産まれて3年。この3年間に彼女は何を見て、何を感じ、何を思い育ってきたのだろう。
私達の3年間と彼女の3年間の体感速度は
きっと大きく違う。
私達の
「え〜?!もう3年も経つの?!」という感覚は
まだ幼い彼女には分からないだろう。
「あの頃は小さかったから。」なんて思うのは一体何年後になるのだろう。
お酒が好きな友人がいる。酔いが回ると決まって昔の思い出話。
そんな彼が言った言葉。
「人生っていうのは20歳までで半分を終えるんだって。だから、いつまで経っても学生時代の話をして盛り上がるんだって。」
私は初めてそれを聞いた時に衝撃を受けた。
何故なら納得してしまったから。
確かに、私達は歳を重ねるにつれて
何かを見たり、触れたり、感じたりするのが当たり前になっている。
知っている事、出来る事が増える程に、幼い頃に初めて自転車に乗れた時のような感動は少なくなる。
つまり、目まぐるしく流れゆく時間と共に、ただどんどんと流されているのでは無いのだろうか。
そして先日、お酒好きな彼とは別の友人の家に泊まる事になった。
彼は自らやりたいことを見つけ俳優になった。
事務所に入って間も無いが、彼はひたすら自らの俳優業に燃えていた。
そんな彼と"夢"についてひたすらに語り合った。
次の日は早起きの予定だったが、気付けば日が昇り始める時間になっていた。
カメラマンの私、俳優の友人が夜通し語り明かして辿り着いた結論。
「終わりのないこの仕事って最高に楽しいよな」
って。
自分が何歳まで生きれるのかだなんて
誰もが分からないが
私がこの世を去る時に
「ずーっとひたすら楽しい人生だった。」と言えるくらいに
この仕事を通して色々なものに触れたり見たり感じたり
たくさんの人々と出逢い
そしてすべての思い出を大切にしていきたい。
目まぐるしく流れゆく時間の中でも
自分にとって大切なものはきっと薄れない。
被写体の彼女はこれからもっと沢山の物に出会い、見たり触れたり感じたりして生きていく。
その中でその時の事を忘れずに楽しく過ごしてくれれば嬉しいな。
そして、それが出来るのがちょっぴり羨ましい。
そんな想いを込めこの一枚を切り取りました。
全体的にふんわりとしているのはガラスの板をレンズに当ててシャッターを切り表現しました。
そして球と造花を使い前ボケにして3:2の比率の中で被写体を客観的に見る表現を致しました。
素敵なものを初めて見た瞬間、好きなものを見ている瞬間、気持ちが高ぶり、自分だけの世界に閉じ込められてふんわりとする様に感じませんか?
その様子を表現したく撮影致しました。
また3年後に会えるのを楽しみに待ってるよ。
その時は沢山、思い出話ができたらいいなぁ。
これからもお互いに楽しく生きていこうね!
photo by kazuki
coordinator by toshi
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