クローズアップ写真。

 

基本的にはバランスの取れた写真が好きですが、クローズアップ写真はバランスを取ることが難しい写真のひとつのため、スタジオ全体を見てもあまり成功例が多くありません。

どこまで近づけばクローズアップ写真と言えるか定義することは難しいです。バストアップでもクローズアップという人もいるし、画面の７割を顔が占めていて初めてクローズアップと呼ぶ人もいます。

撮り方は色々あります。

自撮りをしている女子高生をみているとクローズアップの撮り方の勉強になると言いますが、一般的には肩口、斜め上から撮る事がセオリーとされますが、それも顔の形や表情、体の大きさ、目の形や髪型などによって微調整をしていく必要があり、正解はひとつではありません。彼女に限って言えば、上から撮るよりも肩より下から撮る事でバランスが良くなり、正面よりもほぼ横向きの方がバランスが良くなりました。顔の角度も重要です。まっすぐなのか、斜めなのか。肩との関係性によっても変わります。画面の中に顔と肩、この二つがどのように組み込まれることがバランスを良くするのか？瞬時に判断が必要です。

そして目の前にレンズを寄せてもこの表情をしてくれる為の関係作りが写真の決め手となります。