ライフスタジオに足りない要素は何だろうかとよく考えます。もちろん数えればきりがないくらいに足りない部分はたくさんあるのだけれど、本当に会社を良くしていくうえでここはいくら深堀してもし足りないと思っています。私が今思う足りない要素、それは「一枚をしっかり作る」という部分です。足りないというよりは、足りなくなったともいえるかもしれません。１５年前のライフスタジオの写真を見返してみると、明らかに今の原本とは撮り方が異なります。もちろん今の方が比較にならないくらい原本の質は高いですが、一枚の完成度という点においてはもしかしたら１５年前の方が意図をしっかりと感じることができたかもしれません。

 

理由は先述の通り原本の撮り方が異なるためです。

現在の原本の撮り方は、被写体に大きな自由を与えながら撮影を実施し、流れの中で完成した一枚を探します。反対に１５年前は、しっかりと写真を撮る状況を整えたうえで最初の１カットめに完成形を持っていき、そこから少しずつ人を動かしていくスタイルです。

どちらにもメリットとデメリットがあります。

現在は流れるように撮影ができるのでバリエーションが増える半面、動きながら撮るので決定的な一枚を出すのが物理的に難しいです。

１５年前は、決定的な一枚を出しやすい反面２枚目以降に流れを作るのが難しくなります。

 

「流れるように決定的な写真を生み出す」

これが理想ですが、簡単にはいきません。瞬間でフォトジェニックな判断をするのはスポーツ選手並みの反応が必要です。

 

だから原点に帰ってみました。

しっかりと一枚を作る。

 

 

 

この写真に関わる全ての人に感謝

photo volvo

codi yukina