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京都桂店
撮影とは何なのか
投稿日:2017/4/18
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Tokorozawa photo
photo by volvo
codi by yoko
write by volvo
人間とは「何してもいいよ」と言われた時に
不自由を感じる生き物のようです
しかし
「このようにしてください」と言われると
もっと不自由を感じるようです
人は、わがままな生き物
だからもがき
美しいのでしょう
宝くじに当たった人がうまく使えずに自己破産をする確率が高いという話を聞いた事があります。
そんな未来を想像しながら宝くじを買っている人はいないと思いますが、結果論からするとそのようです。
違う話では、私はよくお酒を飲みながら社長に「もし500万円を自由に使っていいと言われたらどうする?」
と聞かれる事がありますが、その度に何も答えられない自分に不自由を感じ、夢のない男だと鼻で笑われます。
私たちが毎日行っている撮影現場においても同様の現象が起きている姿をよく目にします。
それは簡単に言えば「何を撮ってもいいよ」という環境が撮影者本人に与える影響がプラスの要素だけではないという意味です。
昔書いた記憶がありますが、ライフスタジオの撮影にはマニュアルがありません。
マニュアルがないのはただ無いのではなく無い理由があるからですが、それは「何を撮ってもいいよ」という意味だからです。
これではすこし語弊があるので言葉を変えると
「自分の成長、発展をしながら顧客との関係を深めその撮影にしかない唯一無二の写真を生み出す自由」があるという事です。
この言葉の何が「何してもいいよ」と一緒なのか?疑問が出てくると思いますが、できる限り解説したいと思います。
一番最初の文章に戻る事になりますが、「何してもいいよ」と言われると不自由を感じるというのは、結局は自分を妨げているのは自分しかいないという事になります。
もし自分が空を飛ぶ事が出来たのなら、きっとどこまでも果てしなく飛んでいき、まだ見ぬ世界へと入り込むことでしょう。
ライフスタジオの撮影において自由を感じないというのは「本当は自分を妨げるものなど無いのに、空を飛ぶ方法を知らないからする事が無い」と言っているようなものです。
ハンナ・アーレントという哲学者の「椅子は空いたままだが席はもうけてある」という名言があります。
環境がどんなにあなたに奉仕をしても、あなた自身が変わらなければ自由を得る事は出来ないという意味ですが
ライフスタジオの撮影方法は基本的には自由だと思っています。
どのように撮っても倫理を逸脱しない限り咎められる事はありません。
では、自由に写真を撮ってますか?という問いに正直に首を縦に振れないのは結局は「何してもいいよ」
と言われた時に不自由を感じている証拠であり、それは席は設けてるが椅子は空いている状態なのです。
それがどのような影響を与えるでしょうか。
まず、自分の中にガスが溜まります。
不自由を感じる事はガスがたまるという事です。
毎回同じように撮らなければいけない決まりごとがあったらどうでしょうか。
思考が停止しますね。
同じ事が、決まりごとが無くても起きている可能性があります。
それは自分の中にある飛び立てない部分と飛び立とうともしていない部分の葛藤がガスを生み出すきっかけになるからです。
ガスがたまったらどうなるでしょうか。
飛び立つ気力がなくなります。
つまり、マニュアルが無いはずの撮影に対して、自分の中でマニュアルを設定して当て込もうとする流れが出来上がります。
見慣れたスタジオ、見慣れた毎日、見慣れた撮影スタイルで見慣れた写真を撮るというのがまさにそれで、
「何してもいいよ」と言われた時に不自由を感じてしまう事に対する間違った対処法です。
ガスの臭いに耐えられなくなり、どうにかしたいのだけど臭いの元を取り除く事ができずただ蓋をする事で対応しようとしてしまいます。
結果として影響がでるのは原本CDです。
全く同じ分量、方法で作ったケーキでも手作りと機械で大量生産したものでは見た目が同じでも何かが違うように
結果物として出てくる写真にも「思いの量」が変わっていきます。
整理すると「自分の成長、発展をしながら顧客との関係を深めその撮影にしかない唯一無二の写真を生み出す自由」というのは
自分からの束縛から解放される事であり、社会と繋がる充実であり、「仕事」という空間を楽しむ幸せであり、「撮影」の可能性を有限から無限へと認識転換がされる事です。
もしそうなったなら、ライフスタジオの撮影空間が撮影者の人生において有益なものとなり、顧客にとって新しい価値観との出会いが生まれ、毎日が楽しく過ごせるのではないかと思いますし、それこそがライフスタジオの「撮影」の本質なのではないかと思っています。
わかりにくいですね。
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