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越谷店
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写真分析 「ポージング」

投稿日:2020/4/15

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去年の4月にライフスタジオに入社してから、1年間コーディネーターとして撮影に入ってきました。

今年に入ってから、僕はカメラマンになる為の練習をしています。

実際にお子様を撮影する事も増えてきましたが、人の写真を撮る上で大事な事の一つとして、今回は「ポージング」について、上の写真で分析をしたいと思います。

 


 

今回、この写真で分析するポイントは以下の3つ。

①カメラマンがなぜこのポージングを選択したのか

②どう指示したらこのポーズになるのか

③このポーズで、写真にどのような効果を生んでいるのか

 


 

①カメラマンがなぜこのポージングを選択したのか

ライフスタジオに撮影に来るお子様の年齢は様々で、越谷店の平均で言うと1歳から7歳くらいまでのお子様が多いです。

最近はハーフ成人のご記念で撮影されるお子様も増えてきていますが、8歳以上のお子様がご来店されるのは、下に弟や妹がいる方が殆ど。

ポージングの事で言えば、1歳~3歳くらいまでのお子様が上手にポーズをとることは難しいですが、ありのままの仕草や表情が非常に可愛い歳でもあります。

4歳以上になると、例え10歳のお子様であっても、お子様はまだまだあどけない表情や動きを見せるものですが、

指示を聞き、ポーズを上手にとれるお子様も増えてきます。

 

写真のお子様はもうすぐ9歳になる男の子。

写真慣れをしていてポーズも上手で、年齢的にも笑顔だけでなく、こういった大人っぽい表情も凄く格好良いです。

以前、10歳の男の子の写真分析をした際、記事を書いた後カメラマンのManamiさんに、実際にその写真を撮った際の意図を聞いたことがありました。

Manamiさんは、「この子くらいの歳になると、もう"子供"っていう子供じゃない。外見だけじゃなくて内面的にも、色んな表情を持っている。大人の半分でもあるこの子の、男らしさみたいな部分を表現したかった。」

と言っていました。

この子の写真にも、その言葉がフラッシュバックするように、男らしさを感じます。

この子らしく、9歳らしく、男らしさが写真に残せるよう、カメラマンはこのポーズを選んだと分析します。

 


 

②どう指示したらこのポーズになるのか

撮影の練習をしていて、①のポージングを選ぶことも、まだ個人的にはレパートリーがなく難しい事です。

しかし、もし自分がポージングを提案できるようになった時、ここでの「指示のし方」の方が苦戦するような気がしています。

自分の中にポーズのイメージがあっても、お子様に伝わるかどうかはまた別の問題で、言葉で伝えただけでポーズをとれる人は、大人であっても少ないはずです。

入社して間もない頃から、店長のバナナさんからは「自分がやって見せられないポージングは被写体もできない」とよく言われています。

この足の組み方と手の位置は、カメラマンかアシスタントがやって見せ、真似をしてもらうことで成り立っていると思います。

そして、もうひとつ重要に感じるのは、顔や目の向きと表情です。

同じポージングでも、顔の向きや表情によって印象が全然違います。

また、ポージングには"流れ"があります。

実際、このカットまでには、同じポージングで上を向いているカット→足元を見ているカット→このカメラ目線のカットという流れがありました。

純粋にカメラを見てもらうのではなく、足元を見た顔の向きから大きく変えず、その流れでチラッと目線をもらうことで、大人っぽい表情を演出していると思います。

 


 

③このポーズで、写真にどのような効果を生んでいるのか

このポージングによって、①でも記したように男らしさを演出していることも一つの要素です。

ライフスタジオの原本75cutの構成は、基本的に"引きの写真"から始まり、"寄った写真"、"クローズアップの写真"という流れの繰り返しで作られます。

この写真はクローズアップの写真。

彼の体の向きに対して横から撮り、ポーズは体と顔を足に近付けて前に屈んでいることで、写真に入る空白が極力少なくなっています。

前に屈んでいなければ、足の上にある白い空白はもっと広く、バランスの悪い写真になります。

写真に写っている殆どの割合が、被写体である彼で埋まっていることで、クローズアップの写真として彼の存在感を大きく感じさせています。

 


 

1枚の写真を"ポージング"という一つの観点から分析することで、自分が撮影者になった時により構成を考えながら撮影できることができそうです。

今後もカメラマンの写真を参考にする際、今回のように「どのような意図・流れがあって撮られたのか」まで注目をしていけたらと思います。

 

次回は別の写真を用い、"光"の観点から分析を行う予定です。

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