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越谷店
兄の背中
投稿日:2020/2/29
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私は長男ではありますが、上に姉がいるだけで弟も妹もおらず、家庭では上の立場に立った事がありません。
自分が誰かの兄であったとしたら…
今までの自分と何か違った勇気が必要だったりしたのでしょうか。
今の自分と何か違った責任感を感じたりするのでしょうか。
私達は日々の撮影の中、色んな子供達と出会い、その子達にはその子達の人生・立場があって。
写真の男の子は2人兄妹のお兄ちゃん。
もうすぐ10歳という年の割にはとても人懐っこくて、ユーモアもあり、また甘えん坊な一面もある男の子でした。
撮影でも、家族写真の時はお母さんと自分から腕を組んだり、兄妹写真の時には6歳の妹ちゃんの肩をとても愛おしそうにギュッと抱き、逆に妹ちゃんからギュッとされると心の底から嬉しそうな笑顔。
私達スタッフとの関係性も、もっと前から仲良くしていたかのように、私達のことをイジりひたすらケラケラ笑って楽しんでくれて。
素直で優しく、ちょっとやんちゃだけど憎めない、可愛らしい男の子。
「きっと家族のムードメーカーなんだろうなあ。」
と思うと、何だかとても大きな存在に見えて。
彼がスーツ姿でソロを撮る時、カメラマンのManamiさんは、日の光が入るこの場所に彼を座らせ、後ろ姿を撮りました。
彼の影はその存在の大きさを表すように、彼の背丈よりは大きく、彼の背中は垣間見える明るいその人柄でなく、ちゃんとお兄ちゃんらしく、男らしい。
自分がもしカメラマンであったら、きっと彼の表に湧き出る活気を捉えようと、明るい表情や仕草を撮る気が自分でしますが、Manamiさんは彼の影をしっかり写すため、モノクロで撮影しました。
影は彼の等身大なのか。
それとも、今後も大きく成長するであろう彼の未来のようにも見えたり。
ライフスタジオのカメラマンというのは、その子らしさをと考えて捉えつつも、自分の表現で写真に残します。
表現も捉え方も人によるし、それが写真の面白いところでもあると思っています。
ただただこの写真を見て感じたのは、Manamiさんの表現方法に感動した感覚と、それでも彼らしさを強く感じられた感覚とでした。
自分も今後カメラマンになったら、子供らしさを色んな角度や雰囲気から表現できるようになれたらと思います。
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