越谷店の3階の部屋には、インテリアができた時から変わらないブルーの壁があります。
立体的でない、カラーがポイントとなる平面的なインテリアで撮るときに重要なのは、「イメージ」と「小物」だと思います。
すでに世界観があるインテリアよりも撮影者のイメージ次第で、色んな印象の写真になり、幅が広がります。

そんなことを思って、新しいイメージを持って今回の写真を撮りました。

この写真のイメージは「絵画のような美しさ」
外国の絵画のイメージだったので被写体はドレスとヘッドドレスで、日本ではないどこかの国の女の子になります。

この女の子がいる場所はお部屋の中なのか、外なのか…。もしくは現実世界ではないのか。日常感や現実感のない雰囲気だからこそ、この写真を見たときにその人によってさまざまな想像を膨らませることができます。

ブルーの壁にこのイメージを作り出しているのは被写体以外の構成要素である「小物」です。

小物を選ぶ際に意識したことは、イメージした世界観に当てはまるものであることの他に、「色」にもこだわりました。
ベースとなる壁の青と、アクセントになる赤の柄の布。そこに白いドレスの被写体。
この3つの要素だけだと、被写体の印象がインパクトのある赤い布に負けてしまう気がします。

そこで被写体の女の子に持ってもらったのは「青」の補色である「黄色」の小物。
そして被写体に当てる光もオレンジがかった黄色のフィルターを通したカラーの光です。

そうすることによって、美しい女の子の表情にパッと目がいきます。

撮影者のイメージと被写体の数だけ色んな美しさを表現できます。

ライフスタジオの撮影者として、世の中にあるあらゆるものから刺激を受け、これからも新しい美しさを生み出していきたいです。

Coordinator by Akane
Photo by Naomi