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越谷店
観察と表現
投稿日:2022/12/31
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写真を撮るときにまずすることといえば、「被写体観察」。これをしないと何も始まりません。
会った瞬間にあらゆる情報が自分の中に入ってきます。
「写真を撮られるのが好きな子だからすでにリラックスしているな」
「ヘアメイクされてすごく嬉しそう」
「持ち込みのお着物はブルーで、髪飾りなどの小物もそれに合わせている」
「肌が色白だからすごく似合うだろうな」
などなど…
そして、写真のイメージを膨らませて、自分が持っている今の技術でそのイメージを形にします。
この写真の時は、彼女やママのこだわりのお着物をちゃんと写してあげようと、統一感のある着物、髪飾り、帯、かばん、草履がバランス良く写るポージングをしてもらいました。
雰囲気のあるカットにしたかったので左側に空間をつくり、
主張し過ぎない前ボケを入れることで、奥行き感と彼女の存在感が出てきます。
あとはシャッターを押せば良いだけ。
しかし、ここまできても観察は続きます。
「表情にモデルスイッチが入った!」
「あぁ、笑顔も可愛いけど真顔でも大人っぽくて素敵だな」
「透明感のある肌とリップのコントラストが綺麗…」
などなど…
撮影中に初めて気づくことも多々あり、「やっぱりこうしてもいい?」とここまで作り込んでも変更してしまう時もたまにあります。
この時は、もうちょっとこの透明感を表現したいなと思い、
写真全体に青みを思い切って入れることにしました。
すると、先ほどよりも「着物の青」「着物の柄のピンク」「リップとチークのピンク」「彼女の色白な肌」全ての色が映えて見えます。
彼女のクールな表情がより魅力的に写ります。
今まで取り込んだ情報のピースがガチッと合わさったような感覚です。
被写体への知っている情報が多ければ多いほど、それをどう写真に落とし込めるか、自分の腕が試されるなぁと感じます。上手く表現できなかったときはやはり悔しいので、もっと技術を磨こう!となりますね。
それを積み重ねていくことで、さらに写真が楽しくなっていくなぁと実感しています。
写真の女の子は今回でお会いするのは4回目!
会うたびに新しい魅力を見せてくれ、私の表現の幅を広げてくれます。いつもありがとう!!
次回はもっと彼女自身も気づかないような内の魅力も写真で表現できたらいいな…。
終わりなき被写体観察…!!
Coordinator by Akane
photo by Naomi
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