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越谷店
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光について深く考えてみよう!

投稿日:2020/4/27

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photo by manami saito

 

今回はこちらの写真の「光」について分析と考察をしてみました!

まず、一言に「光」と言っても、それが写真に与える影響というものは数知れず…。

向き、量、色、質などなどが、ちょっと変わるだけで、写真やその被写体の印象は大きく変わります。

カメラマンになり、今まで以上に色んな人の写真を見てそのことをひしひしと感じ、自分で撮ってみてその面白さ、難しさをひしひしひしと感じております。


さて、そんな光が与えるこちらの写真の印象とは何なのか。

私が感じたのは
「かっこよさの中にある温かさ」
でした。


撮影が行われたのは「夕方」。
スタジオ内は強い西日が差し込んでいました。
西日はオレンジ色で、温かい印象を持たせます。

そして、カメラマンはその強い光を被写体に対して、「順光」として当てました。

ライフスタジオの写真は被写体に立体的に見せる「サイド光」や「逆光、半逆光」で撮ることが多いです。

ここで「順光」を選んだ理由は、この強い西日で被写体のある「かっこよさ」を表現するためであると私は考えます。

逆光の写真が与える印象はよく「柔らかい」と言われます。
順光はその逆です。

被写体の正面から光が当たることによって、被写体自体がはっきり映り、写真がぱきっとした印象になります。
この西日であるからこそ表現できる真っ直ぐな強い光が被写体の顔に当たり、その表情がはっきり見えることによって「かっこよさ」を引き出します。

そして、この西日が生かされているもうひとつのポイントが、「影で立体感を生み出していること」。

順光で光を当てると、被写体に影は出来にくく、のっぺりとした写真になってしまいがち。

しかし、この写真には強い光だからこそでき、被写体より手前にある「障害物の影」も当たっていることにより立体感を生んでいます。
そして被写体よりもその光が強く当たっている障害物を前ボケとして入れることによって、光の明暗差ができ、さらに奥行きができます。

こうすることによって、この時間のこの光でなければできない写真になります。

ここで、使われている光がもうひとつ。
被写体よりも奥の背景のライトです。
一見分かりにくいですが、オレンジ色のライト(ライトの光としては弱い)のみが補助光として使われています。

このライトをすべて点けてしまったり、消してしまったりするとまた印象が変わってしまいます。

ここからは私の予測ですが、
全て点けて明るくしてしまうと先ほど述べた明暗差がなくなってしまい、立体感、そしてぱきっと感、つまり「かっこよさ」という印象が弱くなります。

逆に、ライトを全て消すとどうなるのか。
明暗差は出ますが、ライトの無機質感が少し表れます。
したがって、この写真の雰囲気より少し暗くなるので、この写真の「温かさ」の印象が弱くなるのではないかと考えました。

したがって、この量と色の補助光が必要なのです。


最後に、光を選択する際に1番重要なのはやはり被写体との調和。

被写体である彼女は皆さんご存知の「大内あかねさん」。

ライフスタジオに必要不可欠な方で、私自身もその存在にとても刺激を受けました。

あかねさんが何かに真っ直ぐに向き合っている姿は本当にかっこいい。
それは写真に対しても人に対しても。
そしてそのかっこよさの中にいつも感じる温かい人柄。

そんなあかねさんの母としての姿、表情。

まさに被写体と光が一致しているなとこの写真を見て感じました。


そんな光を通してその被写体の人柄や印象を表すことができるよう今後も光、そして写真について深く学んでいきたいと思います。

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