coordinator by　NANAMI
photo by　manami

 

 

今まであった日常が大きく変化した2020年。

数カ月前には出来た事が普通には出来なくなってしまい、

こんなにも大きく日常がひっくり返ってしまうんだと、

今までの生活を振り返る日も多かった気がします。

 

けれど、日常というものは目の前の現実の状況が変わったとしてもそれは今の私たちの日常なのです。

 

どんな事が起きても世界の時間はみんな平等に過ぎていき、

今この瞬間にも世界中で新しい命が生まれます。

 

撮影に来てくれた彼は、まさに怒涛の2020年に生まれた赤ちゃん。

私にとって2020年は本当に数カ月前のことのように感じていたけど、7月に生まれた赤ちゃんはもう6か月です。

 

6か月の彼はとってもふくふくで、髪の毛はふわふわ。

小さい身体で一生懸命パタパタと動く姿を見ているだけで、

優しい気持ちになれました。

 

パパさんママさんの彼を見つめる視線がとてもやわらかくて

ママのお腹でママが大切に産んで、

パパとママと3人で一緒にいられるこの日常のこの時間は、

当たり前にあるからこそ特別ですごく大切な時間なんじゃないかと思いました。

 

息子くんはあおむけになってもらい、

パパとママの声を聴いたり、顔が見えるように両端いていただき、息子くんに声をかけてもらいました。

時間的に後ろからの光がしっかりと入り、横顔にも光が入るので

ふわっとした雰囲気を意識しました。

後ろからの光は十分でしたが、

後ろの光＋被写体＋前ボがあるとより奥行が出るので、

前ボケも考え被写体と画角を考えました。

息子くんは少しむーっとした顔をしているもの赤ちゃんっぽさが出ていて、パパとママには自然に息子くんに声をかけていてもらうと

息子くんのむーっと表情を見て自然と笑みがこぼれていて

お家で一緒に遊んでいる所が頭に浮かびました。

泣いて笑ってときにはケンカしたりもあるでしょう。

いろんな感情を一緒に感じる日常の一コマを垣間見れた気がしました。

 

泣いても、笑っても流れていく時間は同じ時間です。

悲しくなったり、辛いことはあるけれど、

幸せだなとか、嬉しいなとか、笑って過ごせる日が沢山であってほしいと思います。

 

かわいくて優しい命が生まれていきてくれるこの世界の中で

私は少しでも幸せな時間を撮っていけたらいいなと思います。