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越谷店
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瞳の中の憧れ

投稿日:2019/1/20

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Codi by Kanasugi

Photo by Manami

 

 

何だかその透き通るようなまっすぐな瞳に全て見透かされているように感じた

 

 

彼がはじめてライフスタジオ来てくれたのは1歳の時。

それから約4年、彼は5歳の七五三という節目を迎える年にまたライフスタジオに遊びに来てくれました。

5歳の彼は眼差しがとても力強く、こちらを見つめてくれる姿はポージングを変えたり、こちらからお願いする事に対してとても真面目で真剣で彼が私たちに正面から向き合ってくれているんだなと感じました。

真面目で武骨。

そんな彼がおそらく一番心くすぐられる瞬間、それは

 

「仮面ライダー」である

 

みなさんは「仮面ライダー」をご存知でしょうか。

1971年に開始され、少年少女だけではなく、大人の男性や、

平成ライダーになってからは若手俳優の登竜門と言われ、

デビュー間もないイケメン俳優が起用され、

大人の女性のハートをもがっちり掴む46年以上も続く、石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマシリーズです。

もちろん私も今では超有名な佐藤健くんがデビュー当時主演していた「仮面ライダー電王」でどっぷり仮面ライダー沼につかりました・・・大好きだったな電王・・・

 

少年から大人の女性まで、心わしずかみにする仮面ライダー

 

彼も大の仮面ライダー好きで、彼の世界の中には仮面ライダーはとても大きく存在していました。

もとから真面目である彼は私たちの話を真剣に聞こうとしてくれます。

少し硬くなってしまい、強張った表情になってしまいそうになる事もあったのですが、

そんな時大きな力を働いてくれたのが仮面ライダー。

彼は大好きな仮面ライダーの話をする時は顔の緊張感がすっと和らぎ、とてもリラックスした表情になりました。

まだ幼い彼の大きな憧れであり、大きな正義の象徴でもあるその話をするだけで彼の心を躍らせていました。

そんなかっこいい憧れの存在のように私は彼をかっこよく強く、素敵な仮面ライダーに負けない男の子にしてあげたいと思いながら撮影していました。

 

お洋服に着替えてからは前半の疲れも多少ありましたが、

彼のもつ真面目さは健在でこうやってみて~という私のお願いから自分でちょっとだけアレンジしてポージングを行ってくれたりして、着物とはまた少し違った肩の力が抜けた彼の姿がそこにはありました。

 

ポージングを組んでいく時は上からだんだんとポーズを変えていきます。

例えば、インテリアの中に大きなカバンを置いておきます。

そこからポージングを組んでいく時は

 

カバンに足を置いた正面の立ち姿

そのまま帽子を触る

上げた足の膝に腕を置いて少し前かがみ

カバンに座る

カバンに座ったまま片足を上げる

上げた片足に腕を置く

 

などなど・・・

色々なパターンはもちろんありますが、ポージングを変えていくと最後は座るという形に落ち着く事が多いと思います。

そんな時、物理的に被写体がいる位置を大きく下に下げてみると見えている目線の絵、

画角がガラっと変わる事があります。

今回私は立ち姿~前かがみまで撮った段階で彼を大きなカバンの上でそのまま寝かせるポージングを選択しました。

寝かせると見える部分が変わるので違った見方で写真を切り取る事が出来ますし、

今回寝かせるポーズを取ったのにはもう1つ理由があり、

彼は少し疲れていて集中力が少しだけ低下していました、なのであえて寝かせてしまう事で今まで取っていたポージングと少し変わり、また少し集中が続くようになります。

そして彼には必要最低限の指示だけをお願いしてあとは彼の好きに動いてもらいました。

最後のポイントはこちらを見るときは「あのかっこいい仮面ライダーみたいに見てみて!」とお願いしました。

彼は力強く、自分の憧れるあの大好きな存在が乗り移ったかのように私の方をすっと見つめてくれるのです。

そんな彼の視線をより印象的にみせる為に、被写体を画面いっぱいで切り取り、彼の視線がぐっと引き立つトリミングにしました。

今回全体的な色味をオレンジ色の暖色系にしたのはジャケットがシックな色で、パンツが黄色、使った小物が茶色のトレジャーケースだったので、暖色系で画面を統一しました。

全体的に白で飛ばしてしまうより、オレンジ色の部分と少し色が落ちている部分と分ける事で奥行間も出やすくなります。

今回のこの写真では彼がこちらを見つめる時、暖色系に近い黄色っぽい前ボケをあえて被写体に被る様にし、画面の中の彼がこちらを見つめる目線を印象的に誘導するようなイメージで入れました。

 

被写体を寝かせて撮るポージングは良くある事だと思います。

被写体の動きを変えていく時に、私たちの意図と被写体が私たちの言葉を聞いて自由に動いてくれた偶然とが重なって1つの印象的な1枚が生まれます。

印象的な1枚を生む為に見慣れた瞬間をどうやって印象的な1枚にしていくかを考え、実行していけるかが写真を今よりも少しだけよくしていく方法の1つだと思います。

 

この写真で彼が憧れた仮面ライダーになれた訳では無いかもしれませんが、

彼の視線の中には憧れの存在を夢みる無邪気な少年の優しい心が見えた気がしました。

大人になったら忘れてしまう気持ちかもしれませんが、今この瞬間の彼の中には間違いなく

憧れの存在があり、その存在がいてくれるからこそ、彼の今の姿が活き活きと輝いてくれていると思います。

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