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越谷店
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私とあなた

投稿日:2018/12/30

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Codi by Izumi Hashimoto

Photo by Manami

 

 

自分の身体にもう1つの命

自分のお腹の中に赤ちゃんがいるって、いったいどんな気持ちだろうか。

それを考えるをとても不思議な気持ちになります。

私自信結婚はおろか、現在お付き合いしている男性もいないので(笑)妊婦さんになれる日はまだまだ先になりそうですが、昨年から今年にかけて、友人やスタジオのみんなも含めて私の周りではまさにベビーラッシュ。

色々な場所で妊婦さんや友人の赤ちゃんに会える機会がとても多い年が続き、年齢と共に自分にも少しだけ現実味が帯びてきて、お腹の中に赤ちゃんがいて、そして無事に出産し、赤ちゃんを育てるという事は簡単な事でも当たり前な事でもなく、本当にまぎれもなく、奇跡に近い事なんだと感じさせてもらう事が多くありました。

 

先ほども書かせていただいた通り、回りにマタニティの友人もいたので横浜に住んでいる地元の友達に頼んで越谷店まで来てもらいマタニティ撮影をさせてもらったり、ライフスタジオで同期の青葉店の佐々木郁ちゃんの撮影をしたり、普段の撮影でもマタニティの方の撮影には私が積極的に入らせていただいたりして、今の自分だからこそ思う「今この瞬間の女性の美しさ」という大きなテーマを設け撮影に入らせていただいていました。

 

みなさんはマタニティの写真というとどんなものを想像しますか?

 

例えば、日本でいうと、ご自身のスタイルブックでマタニティ姿を披露された梨花さんの写真などは有名ではないでしょうか。

彼女のスタイルブックが発売されたのは2011年。

およそ7年前ではありますが、今でも芸能の方で有名なマタニティの写真と想像すると彼女の写真が連想される事が多いのは、それだけ彼女の写真はとてもインパクトがあり、マタニティの女性の憧れを体現していたからではないでしょうか。

 

世の中には沢山のマタニティの写真があります。

どんな風に撮りたいか、どんな写真が好きかは人それぞれ好みがあり、こんな写真が良い、こんな写真は良くないというものはまったくありません。

コンテストなどに応募している写真などでは無い限り、写真というもは見ている人それぞれが価値を決めて、愛するものであると思います。

だからこそ、今目の前にある写真は全てこの瞬間の素晴らしい瞬間だと私は思います。

気が付いたらあっという間に過ぎてしまう今をこの写真の中で留め、記憶の1つとして残してもらいたいと思うのです。

 

今回撮影させていただいたママさんは本当に心からお腹の中にいる赤ちゃんとのこの時間を楽しんでいらっしゃるのがとても印象的でした。

3シーンの撮影の中ではパパさんママさんと生まれてくるお子様3人のお揃いのお洋服やファーストシューズで撮影したり、妊娠初期から最近までのエコー写真、ママさんたちのご友人が妊娠をお祝いしてくれた時にもらったおむつケーキやガーランドを使ったりして、持ってきてくだったプレゼントたちに回りの方の愛がとても込められていて撮影していてとても幸せな気持ちになりました。

写真を撮っていて節々に感じたのはママさんの幸せそうな表情。

それは赤ちゃんがお腹の中にいるのはもちろんですが、もう1つの感情として今この瞬間の自分を愛せているからではないかなと思います。

自分を愛するというのは実は意外と難しい事で、人には誰でもコンプレックスがあり、そのコンプレックスと戦っています。

私自身も考えたら考えた分だけ出てきてしまう気がします。

けれど、それでも私を構成しているものってコンプレックスだけではありません。

自分の顔、身体、髪の毛、性格、生活、趣味、仕事・・・・などなど。

自分を構成している全ての事柄に、辛い事、嫌な事、楽しい事、嬉しい事、など数えたらきりがないほど沢山の事があります。

それを自分なりにどうやって受け入れて、少しでも自分を愛していく。

難しいけれど、だからこそ考えて愛していける事はすごくすごく素敵な事だと思います。

 

この写真を撮る時考えたコンセプトは「自分」でした。

この「自分」というのは、子供を産んだり、産まなくても子どもを育てたりして母親になったとしても、私が私である事は変わりません。

大人になり、これから赤ちゃんを産み、母になるけれど、

ママさんが無邪気に笑ったり、子供みたいにはしゃいだりする「自分」を持っているそんなイメージを作りました。

 

白いレースのカーテンをかぶってもらいながらゆっくり出てきてもらいました。

ママさんはそんな自分がおかしくてってクスクスわらってらして、

私はそんなクスクスと笑っているママがとても無邪気で「自分」自身がすごくにじみ出ているようでした。

この時インテリアの中の光はほぼ真正面から直射日光が当たっていました。

けれど、直射日光から被写体の距離を離すと顔に入る光が少しマイルドになり、

更に直射日光だけれど、ふんわりとしたマットな光はストロボのような雰囲気を出し、被写体に当たる光は全面に当たっているけれど、のっぺりとした印象にはならず、後ろのインテリアの光を落とし、オレンジライトだけをつけ、画面前方にかける前ボケの色と合わせ、陰影差があるようにみせる意識をしました。

ママさんには出来る限りリラックスしてもらえるようにパパさんにもお話ししてもらいながら撮影しました。

 

マタニティの写真では大きくは一緒に写っているパパがお腹を触ったり、

ママがお腹を触る写真が多くありますが、

写真に映る時、それだけが全てはなく、少し変わったポーズやいつもとは違った事に挑戦してみるとお腹に手を当てなくても、マタニティの写真として美しく映す事が出来るとチャレンジしてみてとても感じました。

お腹に手を当てているだけではなく、お腹がうつってなくても、お腹の中に赤ちゃんがいたり、この瞬間のママの姿がそれだけでマタニティフォトと言えると思います。

 

お腹の中にいる1つの生命とこの世界で出会える事は奇跡です。

今そこにるママたちは奇跡の瞬間に立ち会っていると言えると思います。

ママになる自分に出会う事で自分自身も変りながらまた新しい自分になっていくかもしれない・・・

私自身はまだ赤ちゃんを産めるかどうかもわからないし、どんな人生が待っているかわからないけれど、

この場所で起こっている女性たちの奇跡の瞬間を大切にしていきたいと思います。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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