Staff Blog
越谷店
自然と条件
投稿日:2018/8/27
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私たちは毎日色々なこども達に出会います。
十人十色、同じ性格の子は1人もおらず、毎日が新しい発見の連続です。
今回の被写体の彼は、今まさにやんちゃ真っ盛りな年頃。
ママさんからは
「最近言うことをあまり聞かないので写真が撮れるか心配で・・・」
と教えていただきました。
彼は好奇心が旺盛なので人見知りはほとんどなく、
部屋に入ると常にスタジオの中の色々なものにアンテナを立てているようで、わくわくしている表情がとても印象的でした。
撮影がはじまってからも彼の好奇心はとても真っ直ぐで、
自分の世界観を持って動いている彼の姿はとてもこどもらしく心と感情に素直に動く姿は今の彼らしい彼だけの姿なのだと感じました。
ライフスタジオで撮影する「自然な写真」というのは、ただただ子どもたちを自由に遊ばせて撮影しているものではありません。
自然、その子らしさを感じる写真というのはカメラマン1人1人がどうすれば自然に見えるか、
そのこらしさというものはどの部分で表現できるかなどを考えながらファインダーを覗き、シャッターを切り、写真を作り上げています。
自然やらしさを表現する為には条件がいくつも存在しています。
写真を構成する要素はさまざまです。
インテリア、光、露出、レンズ、画角、前ボケなどなど・・・
しかし、条件を作るという事は暗すぎる、ピントがあっていないなどの基本的なNGを覗いては
目の前に写る無限の可能性が広がる被写体のシャッターを切るわけですから、全てが条件通りに全ていくとは限りません。
ある程度の条件は守りながらも被写体の、仕草、表情、慎重、話し方などの被写体がその瞬間に出す構成要素と、
インテリアをどのようにバランスを取ることが出来るかが重要だと思っています。
今回の写真では、このインテリア自体にはあまり奥行きが無く、前ボケを使用しないと少しのっぺりしてしまう事もありますが、鉄のラックを置くことで、奥行きを出し、空間を埋めることができ、文字入りのハンガーで真ん中の空間を埋めています。
部屋の扉の外まで離れて望遠で前ボケを入れながら撮影することで余計な余白を最小限にし、更に、被写体の彼がぐっと上に身体を伸ばしながら一生懸命に難しい場所にぶどうを置こうとしている姿がとても自然でやんちゃで好奇心旺盛な彼らしい姿だと感じてシャッターを切りました。
表情は見えていないけれど、彼の口元、身体のラインを見ると彼が一生懸命目の前にあることが伝わってきます。
条件を整えながら、被写体の瞬間の動きを画角に収める事で写真の被写体は自然になります。
こどもたちの姿はいつも新鮮で、こんな事が出来るのか!と驚いてしまうことが今でも毎日あります。
こども達が一生懸命に自分で考えて私たちに見せてくれる姿の一瞬を私が残すことが出来たときの喜びはひとしおです。
こども達の今を生きる瞬間を感じられるこの時間を大切にしたいです。
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