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越谷店
写真分析ーもう1人の彼女ー
投稿日:2018/7/21
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ちょっぴり恥ずかしがり屋、でも天真爛漫で笑顔が似合う可愛らしい女の子。
彼女の第一印象。
でも、撮影していたら彼女にはそれだけじゃない、
彼女の瞳の奥にもう1人の彼女がいるような気がした。
今回の撮影はママさんがライフスタジオの撮影をとても楽しみにしてくださっていると最初に伺っており、けれど当日はパパさんがお仕事で来れないので、ママさんと2人での撮影という事でした。
最初に出会ったときから、最初はママの近くに隠れているけど、気が付いたらインテリア中をふぁーっと駆け回っていて、可愛らしく元気な印象でした。
私と蒔田さんで撮影に入り、私がカメラ、蒔田さんがコーディネーターでしたが、蒔田さんにもとても懐いてくれて私がカメラを持って降りていくと2人の大きな笑い声が聞こえてきてこれからの撮影に胸が膨らみました。
彼女はとても自由で、私の声かけと一緒に彼女なりのスパイスを加えて動いてくれる事で私のシャッターを押す力も自然と強くなるような気がしました。
この写真を撮ったとき、彼女の天真爛漫な姿とは別の少しシックで彼女が自分自身で加えてくれたスパイスを活かせる瞬間をと考えて構成をしました。
・モノクロ
モノクロで撮影をしたのは、画面の中の構成要素をあえて減らす為です。
このインテリアの一角は、背景に赤と黒のかべ、黒い柱、鉄の椅子などなど画面の中にある被写体以外の構成要素が多く存在していました。
画面の中に色が混在してしまうと、被写体の彼女に集中できなくなってしまいます。
彼女の光が差し込む場所でうつむきながら何かを見つめている彼女をそっと見つめている、そんな印象を残したいから、色は最低限の白と黒のみのモノクロを選択しました。
・前ボケと背景、被写体までの層
写真を撮る時、壁にぴったり被写体を配置している場合でも、被写体の後ろにある背景のバランスを考えます。
この写真では背景より少し前に被写体を配置して、更に私自身も被写体よりかなり引いた場所から、彼女の対角線上にある窓のインテリアまで下がり、その窓と窓枠を前ボケとして使用しました。
窓ガラス越しに撮影をしているので、窓ガラスに私の後ろから入る光が少し反射している影響で画面に少しだけ光の靄がかかったような印象になります。
先ほども書いていたように、彼女を見つめている印象をここでも演出しました。
窓の前ボケと、被写体、背景と層を作ることで奥行がうまれます。
・インテリアと被写体のバランス
インテリアの中で被写体を構成させるとき、被写体の配置も重要になります。
今回の写真では左に白い窓枠の前ボケ、右に被写体の近くにある柱と、左右に同じくらいのバランスでそれぞれが配置され、その中央に被写体を配置していることで全体のバランスが取れています。
撮影しているとき、彼女には色々な表情が沢山ありました。
大きく笑った表情、何かを真剣に見つめている表情、まっすぐ真剣にカメラを見つめている表情など・・・
彼女の中には4歳の子どもらしい彼女とは別の意思のあるしっかりとした1人の人間であうる彼女がいるような気がしました。
そんな彼女の瞬間を演出して普段とは違うもう1人の彼女に出会う事が出来たと感じました。
最後に記念写真を撮りましたが、その時の彼女は私が撮影している時とはうって変わってわざと変な顔をしたり、目をつぶってみたりして、そんな彼女の見てママさんは「いつもこうゆう顔するんです!」って言っていて、私はそんな普段の彼女の表情が見れてなんだかとっても嬉しい気持ちになりました。
照れ隠しで変な顔をしてみせる事もあるけれど、真剣にモデルとしてその場所に存在していたことに喜んでくださったママさんの表情は忘れられないと思います。
次回はパパも一緒に3人でまた成長の記念を残したいです。
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