Staff Blog
越谷店
scrollable
同じ世界
投稿日:2018/4/30
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photo by Manami
codi by Makita
カメラマンになって数年がたち、
少しづつ写真を撮る時に、自分の中のイメージに近い状態で撮影が出来るようになると
より被写体を動かす為に出来る事は何だろうと考える事がとても多くなります。
多くのカメラマンが被写体を動かす力という部分に対して、
無限にある可能性を模索しながら挑戦し続けていて、
私もその中の1人であり、今回私が撮影した写真では被写体を動かす中で被写体が自由に
カメラの存在をあまり感じる事なく、自分の意志を表現出来る瞬間を撮るには
どういう部分に気をおくべきなのかという部分に注力した写真でした。
越谷では12月末から1月頭にかけて一部のインテリア工事を行い、
部屋の途中の一か所を取り外した事で印象がまた変わり、撮影方法も新しく出来る形となりました。
けれど、もし反対の側面で見た場合には何も工夫をしなければ奥行が出ない、
平面的な場所になってしまう可能性もあります。
今回の被写体の彼は3歳でまだまだ幼さの残る可愛らしい元気な少年でした。
彼の身体はまだ小さかったので例えば、ただインテリアの中でそのまま立たせてしまうだけだと
空間に余白が多く出来てしまい、インテリアとのバランスの取り方が難しくなるのではと感じました。
なのでこの時、なるべく画面が平面的にならないように被写体の彼よりも手前に
本を置いたトランクを用意し、前ボケとして使用し、彼にもうつ伏せになってもらう事にしました。
けれどただうつ伏せになってもうらうだけだと、今度は左側の空間が少し空いてしまう、
なので彼にはクッションの上でうつ伏せしてもらいながら手が前に出る様に小物を目の前に置いて
いじってもらえるように配置しました。
うつ伏せになる事で彼が見ている世界に一歩近づく事が出来ます。
私たちは普段こんな低い体勢で世界を見る事はないけれど、彼が見ている世界の雰囲気を一緒に写しだしたいと思いました。
モノクロでの撮影は彼が少し下を向いて目の前にある小物に集中している姿を私が見守っているような雰囲気で残したいと思ったからでした。
色の情報が少ない場合は情景は見えている状態により集中する事ができます。
彼の行動、目線、手前と奥の色の濃さをより強調する為に選択をしました。
彼はまだ幼く、細かい指示を与えてその指示のように動く、そんな事もちろんそんな出来る訳ありません。
でも撮影していく中で、彼は自分の目の前にあるものに対して興味をしっかり持って
自分なりに遊んで、私が思い少し考えているイメージの状態にちょっとしたスパイスを入れてくれる子だなと感じました。
被写体を動かす力というものに方法は本当に沢山あると思いますが、
被写体が自由に動いてくれた部分を演出して画角の中を作り、写真におさめる事が出来るかも
力の1つであると思います。
写真にも美しさの基準はもちろんあれど、100%の正解はありません。
撮影している人達が一生懸命試行錯誤しながら生まれる写真には
いつも新しい発見と驚きが存在していて、私たちは同じ写真が撮れないからこそ、
目の前にいてくれるその子に合う撮影の方法を選択していく事で
また新しい発見をする事ができるのだと思います。
codi by Makita
カメラマンになって数年がたち、
少しづつ写真を撮る時に、自分の中のイメージに近い状態で撮影が出来るようになると
より被写体を動かす為に出来る事は何だろうと考える事がとても多くなります。
多くのカメラマンが被写体を動かす力という部分に対して、
無限にある可能性を模索しながら挑戦し続けていて、
私もその中の1人であり、今回私が撮影した写真では被写体を動かす中で被写体が自由に
カメラの存在をあまり感じる事なく、自分の意志を表現出来る瞬間を撮るには
どういう部分に気をおくべきなのかという部分に注力した写真でした。
越谷では12月末から1月頭にかけて一部のインテリア工事を行い、
部屋の途中の一か所を取り外した事で印象がまた変わり、撮影方法も新しく出来る形となりました。
けれど、もし反対の側面で見た場合には何も工夫をしなければ奥行が出ない、
平面的な場所になってしまう可能性もあります。
今回の被写体の彼は3歳でまだまだ幼さの残る可愛らしい元気な少年でした。
彼の身体はまだ小さかったので例えば、ただインテリアの中でそのまま立たせてしまうだけだと
空間に余白が多く出来てしまい、インテリアとのバランスの取り方が難しくなるのではと感じました。
なのでこの時、なるべく画面が平面的にならないように被写体の彼よりも手前に
本を置いたトランクを用意し、前ボケとして使用し、彼にもうつ伏せになってもらう事にしました。
けれどただうつ伏せになってもうらうだけだと、今度は左側の空間が少し空いてしまう、
なので彼にはクッションの上でうつ伏せしてもらいながら手が前に出る様に小物を目の前に置いて
いじってもらえるように配置しました。
うつ伏せになる事で彼が見ている世界に一歩近づく事が出来ます。
私たちは普段こんな低い体勢で世界を見る事はないけれど、彼が見ている世界の雰囲気を一緒に写しだしたいと思いました。
モノクロでの撮影は彼が少し下を向いて目の前にある小物に集中している姿を私が見守っているような雰囲気で残したいと思ったからでした。
色の情報が少ない場合は情景は見えている状態により集中する事ができます。
彼の行動、目線、手前と奥の色の濃さをより強調する為に選択をしました。
彼はまだ幼く、細かい指示を与えてその指示のように動く、そんな事もちろんそんな出来る訳ありません。
でも撮影していく中で、彼は自分の目の前にあるものに対して興味をしっかり持って
自分なりに遊んで、私が思い少し考えているイメージの状態にちょっとしたスパイスを入れてくれる子だなと感じました。
被写体を動かす力というものに方法は本当に沢山あると思いますが、
被写体が自由に動いてくれた部分を演出して画角の中を作り、写真におさめる事が出来るかも
力の1つであると思います。
写真にも美しさの基準はもちろんあれど、100%の正解はありません。
撮影している人達が一生懸命試行錯誤しながら生まれる写真には
いつも新しい発見と驚きが存在していて、私たちは同じ写真が撮れないからこそ、
目の前にいてくれるその子に合う撮影の方法を選択していく事で
また新しい発見をする事ができるのだと思います。
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