Staff Blog
越谷店
scrollable
深く見つめる先
投稿日:2017/10/29
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彼女は出会ったときからとても優しく穏やかな反応をしてくれていました。
誰しもが最初は通る緊張した空気の中で、少しづつ彼女の表情がほころんでいくのが伝わってきて私もうれしい気持ちになりました。
被写体を撮影するとき、どの子の年齢によって撮影の仕方は変わっていきます。
赤ちゃんの撮影をするときに私が多く感じて気にかけている事は、
赤ちゃんが自由に動く瞬間を私も一緒に感じれる様な思い出ファインダーを除く事です。
年齢が高ければ高いほど、被写体として写っているその子たちも自分の意志がしっかり現れてくるので、私たちもリラックスしれもらえるように演出しながら自由に見える姿を撮影しようとしますが、
赤ちゃんは私たちがまるで想像もできない様な動きをしたり、急に泣いたり、怒ったり、笑ったり、沢山の想像を超える瞬間を見せてくれます。
私がこの時を選んだのは、この子がシャボン玉をじっとみつめる表情がとても美しいと感じたからでした。
今まで見たこともない、キラキラとしたまあるい玉が落ちてくる瞬間の彼女のわぁっとした驚いた表情が彼女の物事をどんどん感じられるようになっている成長を感じる事ができ、
横から見えるからだの奥側にある左手がぱっと開かれている部分でも彼女の驚きを感じる事が出来ました。
手前に前ボケをかける事で彼女を見守っている雰囲気を出したいと思いました。
前ボケは被写体と反対部分にかける事が多いかと思いますが、
あえて被写体と同じ方向にかけているのは彼女が見上げている空間を広くとる事でより上まで空間が広がっているように感じ、落ちてくるシャボン玉の瞬間を一緒に感じてもらいたいと思ったからです。
創られた空間、瞬間と被写体が持ち合わせる自然さを合わせる事が写真を作っていく1つの大切な工程です。
被写体の子どもたちがそこにいる瞬間をより美しく楽しく撮影をしているその瞬間も一緒に思い出と共に作っていきたいです。
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