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越谷店
成長への祈り
投稿日:2017/5/16
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私も幼い時に行った七五三。
実際に七五三はどうして行われるようになったのか。
当時は乳幼児の死亡率が高く、生まれてから3〜4年たってから現在の戸籍にあたる人別帳や氏子台帳に登録していたので、
七五三のお祝いは今まで無事に成長したことへの感謝と幼児から少年・少女期への節目にこれからの将来と長寿を願う意味を持っていたそうです
ではなぜ3歳、5歳、7歳なのか。
3歳…男女ともに髪を伸ばし始める髪置
5歳…男の衣服である袴を着る袴着
7歳…女の子の着物帯の装い始め帯解
3歳で言葉を理解するようになり、
5歳で知恵が付き、
7歳で乳歯がはえかわるなど発達していく上で昔は充分な医療が受けられず病気になったり、
様々な危険が伴う時期に、健やかに成長出来たことを氏神様にお祈りをするという意味があり、現代で言えば子供を思う両親の愛情表現の行事でもあります
今も昔も子どもの成長は目を離してしまったら瞬く間にあっという間に過ぎてしまうから、今目の前にいる大切な子どもたちの成長を願う日本ならではのこの風習はとて美しいなと感じます。
女の子も男の子もいつも着る事が出来ない煌びやかで艶やかな着物を着て、
髪の毛をセットして写真に映し出された姿は紛れもなく彼女、彼らの成長の証。
例えばもし、着物が着慣れず、いつもとはどこか違う様な特別な雰囲気わ感じたりして泣いてしまったら、きっとその泣いた瞬間や、泣いた姿すら空気を感じ、自分の感情を感じる事が出来る様になった成長の証だと私は思います。
人はきっとどんな時でも何かを感じ、何かに心を揺らされたり、何かに心を奪われたり、様々な感情の中で生きています。
私が撮影させてもらった少女は撮影前はとても明るく、活発な印象だったが、
撮影が始まるとサッと気持ちが切り替わる様に真剣な眼差しを私のカメラに向けてくれた。
着物は柄や帯などを美しくみせたりする為に白いインテリアで撮影する事も多いが、
今回はインテリアに差し込む光を見て、彼女が着ていた赤い着物と反対の色である緑の中で、コントラストを強調させて写し出そうとしました。
被写体の彼女を右はじに寄せ、左がわにある緑の木を入れましたが、木の部分には少し前ボケを入れる事で木の緑の部分の印象が柔らかくなり、被写体とインテリアがぶつからない様にしました。
木の前ボケの効果はもう1つあり、彼女が横をむいてふぅっと息を吹きかけていますが、前ボケがある事で彼女が魔法をかけている、そんな雰囲気が画面に伝わり、着物が持っているかっちりとした印象をすこし和らげ、幻想的に写しだそうとしました。
彼女のまだ丸みを帯びた横顔にふわっと写る光を見て、まだあどけなく幼い彼女がこれから健やかに成長していく姿を想像して笑みがこぼれました。
また彼女の成長を写せると時が来るように、
私も日々努力していきます。
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