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越谷店
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追及
投稿日:2017/2/15
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私が写真を始めたとき、美しい写真を写したいと思う原動力は
私たちを選んで来てくださったお客様の為という理由が大きく、
自分の欲求は正直そんなに大きいものではありませんでした。
しかし、一度写真を遠くで見つめ、また近くで写真を見て写し出せるようになったとき、
美しい写真を撮るという事は、物事を追及し、勉強し、実践して結果を出すという事で
自身が人間として表現の幅や経験を積む事が出来るのだと気が付きました。
写真というのは私が成長する為に今目の前にあるツールであり、私がより成長すればするほど
お客様に提供できる写真はよりよくなってゆく、だから写真をもっともっと美しく写し、
写す為に必要な知識を知らなければならないと思いました。
おいしい食べ物を食べると自分でもおいしい物を作ってみたくなります。
美しいものに触れると心が揺さぶられ自分も美しいものを表現してみたくなります。
私は情熱大陸という番組が好きでわざわざ録画して番組を見ています。
情熱大陸の中には様々な分野で活躍するプロフェッショナルの人々が特集、密着されていて
、物事を追及し、勉強し、実践し、結果を出している人達をみると、
一生懸命な人たちが生きている人生はこんなにも厳しく、そしてどうしてこんなにも美しいのだとうと感じます。
先日見た特集はアメリカのシカゴに小さな工房を構えるハリウッドセレブを魅了し、
アカデミー賞候補に配られるショコラを作っているショコラティエの和田理恵子さんという方でした。
彼女は旅行会社の経営を経てから、食品ビジネスへ転向し現在に至っています。
彼女の経歴にも驚きましたが、彼女の作るチョコレートが本当に美しく、
画面に映っていたチョコレートを見て息を飲みました。
彼女は美しいチョコレート作るショコラティエという顔だけでなく、
素晴らしい経営者としての顔も持ち合わせていました。
彼女の作る美しいチョコレートと生き方に心が揺さぶられました。
私は美しいチョコレートを作ることはできませんが、美しい写真を撮る努力をする事が出来るのです。
写真はその場にいるものをそのまま写すだけでなく、その場にある世界観を自分で作り上げる事ができます。
写真を構成する上で画面に映る余計なものは省き、
画面に写す事で写真をより良くするもものを足してゆく作業で
肉眼で見ているモノとは同じものなのにまったく違う世界が見えるようになります。
【インテリアの構造と適正レンズ】
良い写真が出る為に必要な事はインテリアの構造を把握する事が
とても重要だという事を越谷店で撮影する用になり改めて感じる事が出来ました。
写真を見たときの違和感はインテリアの構造を理解し、
適正な位置から適正レンズを使用して撮影すれば感じていた違和感がストンと無くなります。
この写真は実際の場所は写真で見るよりも奥行はありませんが、
インテリアの切れ目を見せない様に被写体を椅子の上にのせ、
目線を高くし、構図を決め、なおかつ、望遠レンズを使いながら
インテリアと被写体が平行になるようにする事で被写体の奥により広い空間、
奥行が広がっているようにしています。
【前ボケ】
画面左側にはインテリアが写っていますがそこをくっきりうつすよりも、
白い前ボケを少し入れる事で被写体のはじける笑顔を少し現実世界から離れた
夢のような幻想的な場所にいる、そんな印象にしたいと思いました。
写真を分析するためには知識はもちろん、写真を表現し語る言葉と文章の構成能力が必要になります。
私ももっともっと美しい写真を撮る為の知識を知り、それを実践し、写真をより良くするための言葉をしり、書くという作業をしながら自分の心も一緒に深めていきたいと思います。
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