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越谷店
scrollable
そっと見つめて
投稿日:2017/1/31
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人と向き合い、相手を知るためには時間をかけ、ゆっくりと進んでいく事が多いと思いますが、
短い限られた時間の中で出来る限りの関係性を進めなければならない時もあります。
まさに写真を撮るときには限られた時間の中で被写体の心を知り、
気持ちを通わせる事が写真を作り上げるための大切な構成要素の1つになると思っています。
被写体の彼女は写真を撮られるのがとても好きな女の子でした。
ファインダーを向けていると彼女の弾む心が見えるようで私自身もとても楽しい気持ちになり、
彼女の気持ちが盛り上がるのと同時に私の心も一緒に上がっていきました。
彼女はドレスを着るのをとても楽しみにしていたようで表情もとてもかろやかで嬉しい、
楽しいという気持ちがまるで眼に見える様でした。
歩くたびにふわりと揺れるドレスにとても喜んでいて、ドレスの裾を持ちながら何度も身体を大きく捻ってくるり、
くるりとスカートをなびかせていました。
ふと彼女がいる場所をみると右側の柱の物陰からこちらをそっと見つめているように見えたました。
スカートのすそを口元にもってきて、とお願いすると素直な彼女はすっとドレスを持ち上げてくれ、
私たちが彼女にいろいろ問いかけると彼女はくすくす可愛らしく笑っていて
、口元をドレスで隠しなが瞳が弧を描いているのが彼女の姿がとても美しく、
更に左側から差し込む光がまるで木漏れ日ようで、の帽子射し込み、光が彼女を包んでいるように見えました。
緑の前ボケを少しいれたのはこちら側も少し彼女から隠れて様子を見ているような雰囲気にするため。
私たちの行動にくすくすと笑う彼女の笑い声が聞こえてくるような、
気持ちを通わせられた私たちと彼女の存在が共存しているそんな写真にしたかったのです。
撮影が終わり私が写真を分類していると彼女が私がいる部屋にやってきたので
「どの写真が好き?」と聞くと「お姉さんがとってくれたから全部好きで選べない。全部ほしい!」と言ってくれました。
彼女にとって今日の写真の時間が楽しかった思い出として刻まれた事がとてもうれしく、
そんな彼女の楽しかった時間に私が一緒に入れた事もとても幸せでした。
帰るときには寂しさに涙してくれた事に私も泣けてきてしまい、絶対もう一度会おうね!彼女と約束しました。
時間は過ぎてしまうけど、その時にある幸せの時間を永遠の思い出にする為には
私はこれからもシャッターを切って被写体と幸せの瞬間を写真の中におさめていきます。
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