いい明日がくる夜の習慣

著者：佐藤　伝

Center:蒔田高徳

　BOOKOFFの100円コーナーに朝の習慣と、それに合わせて夜の習慣が置いてあった。それは、もちろん、買うしかないだろう。最近の夜は一日をエネルギッシュに過ごしているからか、疲労を感じて子供と一緒に9時、10時に眠ってしまう。眠ってしまうではなく、そのように眠ることの方が習慣的にはいいようだ。しかし、いつも何かその日のことをやり残している感があって、あまり気持ちよくない状態の日が多い。もっと、心地よく一日を振り返ってすばらしい日だったと言って眠りたいものだ。そして、次の日の朝も最高の目覚めを・・。

　人生は、眠る前の3分で決まる。このときイメージすることは、未来の羅針盤になるのだ。本のカバーにはそんなことが書いてある。昔、寝具を販売しているコーナーの宣伝用看板の宣伝文句にすばらしいと拍手をしたことがある。「人生、3分の１は布団の中・・・」

つまり、24時間中であれば普通の人はその3分の1の八時間くらいを平均して布団の中で睡眠している。だからこそ、良い布団を買いませんか？と言いたいのだ。その宣伝文句が今でも頭から離れない。寝る時間、夜の時間はとても大事な瞬間なのだ。

　「人は30歳を過ぎると習慣だけが残る」西洋の至言だ。習慣こそが自分自身の姿といえる。習慣を変えれば、運命が変わり、運命が変われば、人生が変わる。変身したければ習慣を変えなければならない。

　眠る前に自分の夢をイメージする

夢を加速する秘訣だそうだ。それは、眠る直前の「うふふ」だそうだ。なぜか、眠る前に今日あった嫌なことを追体験している人が、なんと多いことか。入眠前のうとうと状態にイメージしたことは、潜在意識に記憶される。マイナスの出来事や感情を反すうすると、それが潜在意識に、がっちりと記録されてしまう。人生を悪い方向へ後悔させる。海図の役割を果たしてしまう。どんなふうに一日を過ごそうとも、誰でも必ず布団に入る瞬間が来る。その寝る前のひとときが積み重なると、一年で365回もイメージトレーニングをすることになる。眠る前のひとときは楽しいイメージを描こう。「うふふ」と笑うくらいがちょうどいいのだということだ。私の場合は「むふふ」だが。眠る直前のイメージは夢の実現を加速する。ニヤニヤ、ニコニコ、ワクワク～ということだ。かわいい娘と一緒に毎日それをしよう。　

 

逆立ちにはアンチエイジング効果がある

　3歳くらいの頃から、私は逆立ちをしていた。周囲の子がみんな逆立ちをしていたからだ。

逆立ちでどこまでバランスを取って歩けるか。そんな勝負を毎日していた。今の子は逆立ちをしている姿をあまり見ないな。昔は毎日逆立ちしていた。逆立ちをする習慣がある人とない人では、老化のスピードが全く違うそうだ。逆立ちをすると、下半身の鬱血を取り、全身の血液の流れをスムーズにすることができるのだそうだ。加えて、重力の影響で下に垂れ下がっていく内蔵を、正常な位置に戻すことができるとか。そう言われるとそのような気になってくるもので、ぶらさがるという習慣に加えて、昔よくやっていた逆立ちをしてみようと思う。逆立ちは得意だ。逆立ちは一日の疲れを取り去り、若々しさを保つのだそうだ。

 

寝る前に自分自身に感謝する

　心臓は私たちが生まれてから、一秒も休むことなく動き続けている。本当にすごいことだ。ちょっと休憩させてよということもなく、言われたら困るが。夜眠るとき、自分の心臓に手をあて自分の名前を呼んで、今日も一日、本当にありがとう。わたしは私自身に感謝しますと言うのだそうだ。神様を信じている人は、その眠りのつき方が、神様に感謝となるのだろう。また、自分自身の体にありがとうを言うことを忘れてはならないということだ。大事な体なのだから。そして、体の調子の悪い部分にも感謝の気持ちを送ると書いてある。この方法は、私の父親が「悪癖リンパ腫」という癌に体が蝕まれた時、そのように、体に対して、生命に対して感謝の気持ちを言葉にして、表現し闘病生活は1年くらいで坑癌剤治療を乗り越え、現在は再発することなく元気に働いている。私はその時、中学生だったが、潜在意識について書かれた書籍にはまっていた。マーフィーの法則シリーズを全巻父親にプレゼントしたのを覚えている。父親とは普段コミュニケーションを取らないが、その本に書かれてある方法は、正にこういった内容だ。潜在意識に語りかける。感謝の言葉、ポジティブシンキング、こういったことだった。父親は奇跡的に回復して、今ではその癌に対してのエピソードを武器に、保険代理店の営業をしている。

　というわけで、私も一日を終えて感謝する習慣というのは続けたい習慣であり、また子供にもそのように教えていきたいと思っている。本を読み終えて、いろんなことを思い出すのだが、今日も夜が訪れ、私は眠る。いろんなことがあったのだが、感謝している。その習慣を続けていきたい。

良い明日が来る良い夜を！