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利他主義が社会を変える。ネクストの挑戦 静岡P98

投稿日:2012/5/31

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利他主義が社会を変える。ネクストの挑戦

著者:峰 如之介

Center:蒔田高徳

 HOME‘sと言うサイトをご存知だろうか。この本をBOOK OFFの100円コーナーで見るまではよく知らなかった。名前を見るだけで不動産関連かなと想像するが、そのとおりだ。日本最大級の不動産・住宅情報ポータルサイトなのだ。私が昔、東京に出てきた時、初めて住んだアパートの名前がホームズだった。そして、友達とバンドを組んだそのバンド名は「ホームズ20」一緒に住んでいた部屋の号室が20号室で自分たちは20歳だったからだ。そんなもう10年近い昔のことを思い出していた。あの頃の、自分は若かった。

 この本は、株式会社ネクストという日本のベンチャー企業の挑戦について書かれた本だ。

私たちもいつか、ライターから分析されたりするのだろうか。

 日本最大の住宅・不動産情報ポータルサイトHOMESを展開するネクストは、創業11年で業界のリーディングカンパニーに上り詰め、300万件を超える掲載物件数と月間2億PVを超える脅威の成長力で、ライバルの追随を許さない圧倒的なポジションを確立している。なるほど、ホームページで検索をしてみると、非常に検索がしやすい。

 ネクスト創業者の井上高志社長が、たった一人の創業を決断したのは、1997年のことだ。ビジネスモデルはけして完璧ではなく、創業資金も乏しいベンチャービジネスが10年後、89億2700万円の売り上げ高を実現し、その3年後の2011年には売り上げ高1.9倍増の170億円、不動産ポータルサイトのリーディングカンパニーに急成長した。

 ネクストの経営の本質としてビジョン経営がある。

ネクストの運営する住宅・不動産情報ポータルサイト、HOMESが志向するITビジネスは『人と住まいのベストマッチング』の実現にある。最近、「公共性」に関しての本を読んだが、ネクストがやろうとしたのは、国も誰もやっていなかった、そして人からは必要とされていた、公共性を追求したところに私の視点がいく。

 その思想的要因は、井上がリクルート社員時代に痛感した不動産業界における「情報の非対称性」に遡る。井上は住替えを希望するユーザーが直面する情報の不利益、不平等を解消する為に、HOMESサイトの立ち上げを決意した。井上は他のIT起業家とは明確な一線を画す、独自の経営スタンスを持つ。キーワードはビジョン経営だ。

 ベンチャー企業化が成功を勝ちとるために何よりも心血を注ぐのは、儲けの源泉となるビジネスモデルの構築だが、井上の創業にはモデル構築の前に、まず使命感と情熱があった。「明確な事業計画もバックボーンもなく、志だけで始めた会社です」と井上社長は語る。

なんとなく、うちの会社の創業と同じ匂いがする。

 ネクストがもっとも大切にする価値観は、社是に掲げた「利他主義」である。社是は『常に顧客や、世の中や、周りの人のために役に立とうという「利他主義」をベースとする』と自社の存在理由を明確に規定する。

さらに、経営ビジョンを、このように示す。

『常に革新することで、より多くの人々が心からの「安心」と「喜び」を得られる社会の仕組みを創る』井上とネクスト社員が信じる絶対的価値観であり、日々実践している行動指針だ。井上高志という一人の青年が起業したITベンチャーが希求するのは、利益を最大化するビジネスモデルの実現ではなく、ビジネスを通じて社会の幸福を最大化する社会変革に他ならない。ビジョン経営を確立したネクストは、『同心円の経営』を実現した。円の中心に『利他主義』と経営ビジョンを据えて、すべてのビジエンスリソースが幾重にも、幾重にも同心円を描く経営。それがネクストの同心円経営だ。社員が描く円には大きな円もあれば、小さな円もあるが全社員は円の中心を理解し、自覚しながらネクストの成長をドライブしている。私たちの会社もそのようになれるだろうか。

 「自由意志による変化・発展」「人が人を人として・・・」

 

ネクストの企業価値を測るバロメーターの一つとして、比類なき成長力がある。企業の成長はややもするとベクトルを見失い、成長のための成長という海図なき航海に堕ちることも珍しくないが、全社がビジョン経営の紐帯で結ばれているネクストの航海図が示す進路は、常に明確だ。ネクストが経営ビジョンに掲げる「常に革新し続ける」集団であるためには、自ら進化し続けることが求められ、新規事業の創造が成長の鍵を担っている。私たちの企業が新規事業の創造をするのは、また違うことかもしれないが、自ら変化・発展することで人と会社が共に成長することができるならば、それはすばらしいことだ。

 ネクストは国がやらないこと、できないことを果敢に実践していきたいと考えている。そして、「安心と喜びを得られる社会の仕組みを創る」ことをビジョンとして掲げるネクストだからこそ取り組むべき新規事業について、様々な角度から検討している。BOOKOFFの片隅で見つけた100円の書籍だったが、一つの企業を今後も注目してみていこうと思った。そして、また私たちの会社も注目される企業として、私たちの存在理由を明確にすることの重要性を感じた。

 

 

 

 

 

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