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越谷店
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「忘れえぬ人」 Unknown
投稿日:2011/10/24
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「忘れえぬ人」
イワン・ニコラビッチ・クラムスコイ
絵というよりも、それは写真に近い程に、肖像画というレベルを超えていないだろうか。ロシアのモナリザと言われている。
モナリザのような温かみは感じないが、この目線の冷たさ、眉間を寄せたその一瞬の表情が、写真を思わせる。
想像をするなら、馬車に乗りしっかりと着飾った服装。上流階級の女性のようだ。
馬車の上から見下ろす、上から目線の中に、どこか憂いを帯びて見えるのは気のせいだろうか。
じっと見ていると微笑みをくれないだろうか。
街ですれ違った一瞬の美しい人、Unknown というタイトルは、名前を知らずにつけれなかったからなのか、
一瞬の人だったけれども、忘れえぬ人だったからなのか。絵を見ながら想像する楽しみ。
NADAR「ナダール」 サラ・ベルナー 1860年頃 写真作品
人物の肖像写真、美しい。
人の人生を力強く、美しく、だけれども限りがある。そんな風に写真で人の人生を生き様を
物語るような写真。 私達のデジカメの画素数が高いとかでは、けして表現できない味がある。
思わずごくりとつばを飲む。
写真が普段当たり前だからか、肖像写真に込められた力が、私達の時代には無い何かを感じる。
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