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越谷店
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ライフサークル 第二回目 ①

投稿日:2011/10/16

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① 「あなたは誰?私はここにいる」 - 姜尚中

 :第1章 主役は誰なのか。の中 

ラス・メニーナス・1656年作品の「女官たち」を見て自分の感想文を書く。



もし何の情報も無しにこの絵を見れば、中心にいる子供が女官達に着付けされている様子のようで、主人公はタイトルのとおり「女官たち」か「真ん中のお姫様扱いされている子供」だと単純に考えるだろう。



この絵を描いた人物は誰か?と考え、情報としてそれが左に移っている人物であると知れば、この絵は、自分はうっすらした存在としてさりげなく自画像を描いていて、絵の中で自らが主役になることはできないが、「自分はこのような人物だ」と絵の中で主張している絵を描いた本人だと推測することが出来る。彼の暮らしの中で、誰かをいつも引き立ててけして自分に対して焦点が来る事はないが、「自分はこう生きている」というアイデンティティを絵の中に主張し表現することは出来る。本来、自分自身の存在が大切なのにも関わらず、自分を主人公に描く事はない。絵の中で、絵を考えているようにも見えて、なかば退屈そうな顔に見える気もする。右に移っている背丈の小さな付き人達がくっきり描かれているのも、絵を捧げる人に対して「私達がいるからこそあなたもあるんだ」というメッセージが込められているような気がする。

 



 



*       参考写真:HELMUT NEWTON「ヘルムート・ニュートン」



*       妻のジューンとモデルと一緒に写った パリ1981年作品



ヘルムートニュートンの写真を見たときも同じ事を思った。鏡越しの自分が映っているが、自らの顔を映す事はない。写真の中心はモデルだが、その中に自分を投影させて、私も存在しているということ。「私もここにいる」というその絵の中では控えめでも、自分自身はいるんだという主張を感じる。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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