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越谷店
Innocence
投稿日:2018/7/18
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わたしたち親にとって
小さな子供たちが開放されて無邪気に遊ぶ姿というのは
いつもたまらなく愛しいものです
少し目を離せば 少し手の届かぬところにいけば
人の言うことなんてまるで聞かないような 天真爛漫な
その表情を その笑い声を
いつもは 止めることばかり
止めるべきだろうか 否 もう少しこのままで
シャッターの力で その瞬間を止めてしまおう 残しておこう
二人の無邪気さだけは いつまでも消えないよう
思い出にしまっておこう
両側に穴の空いた小さな箱を 向かい合わせに
少しだけ離して置いておこう それは兄と妹の少しだけの自然な距離感に
二人の体をしまうことはできない箱には
それぞれ入り口があり 出口がある 二人の笑顔が出会う予感を想像します
乗るのか、座るのか それをくぐるのか、くぐらないのか、
答えはいつも彼らが選んでくれる
想定内と想定外は絶えず交差するけれど 二人の笑顔は必ずシンクロするだろう
私たちはその純真さの少しばかり先を予測しながら 共に楽しむだけです
ほら、来た、それでいい
箱には小さく 収まりきらないその無邪気さで
少しだけ見え隠れする体と いたずらな表情が 私たちの心までくすぐります
うつ伏せ、仰向け、上下逆さま、左右対称、非対称
いつも先に 誰より突き抜けてはしゃぐ兄
兄より今は少しだけ遅れて 照れ隠れしながら顔を出す妹
そんな二人のあるがままの関係を自然に写し
真っ白な「無」の空間に作り出す「有」の何かが見えたなら
誰の目にも幼き頃に見たあの日の「純粋さ」が映るのでしょう
君たちの純粋さで 私たちの写真も心さえも いつの間にか囚われなくなり 楽しさが増します
元気な姿をありがとう
Photo by Takanori MAkita
Codi by Naomi Tanaka
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