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越谷店
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I am...

投稿日:2018/1/30

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I am...

少年がそれを手に取り自然にかけた瞬間・・・少年の心の声 「 I am... 」 を増幅させた
 
写真の彼は、実はまだ幼稚園児だ
 
可愛らしい園服とカバンに帽子、温かく見守られ育まれ来た愛情の一人息子

頬は少しかわいらしく赤く、
まつげが長く目がくりっとはっきりした可愛らしい表情を見せてくれていた



ランドセルのシーンでもとぼけたり、こちらの撮りたい意図に対しては
そう簡単に欲しい表情をくれるわけではない
少し大きくなろうとする少年の頃によくありがちな・・・
 
ささやかなる抵抗・・・
 
それもその時期のらしさである
 
撮影中に家族写真、園服、入学ランドセル、
どれもささやかな彼の抵抗があったように思う
それは成長過程にある彼の今らしさである
 
撮影の私たちもご両親もそれを話題には出さないがそれを組みながら撮影をしていく
この撮影シーンの時にご両親は 
「見ているよりも離れていること」を察し
自然と1Fに降りて私たちに撮影を任せてくれていた

パパさんママさんからの自然なナイスアシストにより
 
この空間には男同士の私たちだけだった
 
まったくもって、75カット内の写真で比較対照するその対照が際立つくらいの
対照的な写真を撮ることができたことは
表現者として嬉しく

子供の今のそのままである「今らしさ」と
成長の加速を感じさせる「瞬間さ」の
二面性、意外性や瞬間に思う成長への心を揺さぶるある種の矛盾を
75カットの写真から感じさせることができた
 
大人の写真は具体的な指示を持って意図的に作りこむこともできるが、
子供の写真は子供が常に撮影の状況を察したり大人の要求を素直に受け入れてくれる訳ではない為、

「そのある種の偶然が訪れるように作る瞬間」=「必然の瞬間」が訪れるよう
導くものであるといえる
 
ママさんがお得な買い物をしたという持込の革ジャンは
ジャストサイズではなく、
まだ少しだけ大きいサイズ感が、この状態がまたこの日最高に良かった
 

映画の名作「ターミネーター」シリーズをご存知だろうか
(見てない人には是非、名作のシリーズなので見て頂きたい)

 
登場人物の中に「ジョンコナー」という名前だけを聞いても思い出す登場人物がいる
 
劇中でジョン・コナーが象徴し表すのは、

「強く勇敢に生き抜く姿」 「己の生き方で未来が変わる」 「未来への選択」
 
自らの意思でほんとうの意味で「生きる」ことを選ぶことだ
 

見守られ育つ時期の幼児期から、
より自らの意思や考え、言葉で育つ少年期に入る彼は
 
彼が今持つ、自分自身の意思、
 
I am...

少年のささやかな反発、反抗とシンクするような
アンダー気味の露出で
カラーではない濃淡の深いモノクロで写真を表現したい・・・

がこの写真を通じて強く響いてくる撮影だった


メイン光はサイドにある照明を使用、日が落ちる子窓からの光はサブ光源気味に

前ボケに使用した壁掛けで照明背景を処理
同時に背景、バイク、被写体に前後の奥行きの距離感、立体感を作る

少年をバイクに浅く腰掛けさせ重心はバイクにただ立っているよりクールに
手がサングラスにかかるポーズから、メイン光が顔に当たる光を遮り
顔の影の部分に濃淡を濃くさせた


光を遮ったこの仕草・・・この瞬間・・・最高だった!!

 
モノクロとは反対に
カラーは言うまでも無く、より現実に近くなる
なぜなら、現実には色があるからだ
そういう意味でカラーは「リアル」であり、
現実を忠実に再現するという意味ではより「具体的」となる

たとえば部屋のディテールを写真で説明するにしても、色という情報がない場合かなりの程度説明不足になる。

対してモノクロは、色がない分、非現実的な効果をもたらし
結果的に写真は抽象的になり、より、観念性を帯びてくるのだ 
 

Special Thanks
撮影でアシスタントをしてくれたPONちゃん
PONちゃんが用意してくれた小物のサングラス 衣装選択 ブーツ
PONちゃんの絶妙なヘアワックスアレンジセット
ママさんの見つけて購入しお持込の少し大きめのサイズの革ジャン
この時間のアンダーな光を選択するに至る陽の状況、大宮店のインテリア環境 

偶然にもこの日
風邪を引いたスタッフのヘルプで行くことになった大宮店の一室で撮った写真
 
環境を変えることで、新たに生まれる写真がある
 
越谷店では日々明るい環境に恵まれ、明るめの写真を選択することが多く
アンダー目の露出選択や、モノクロで写真を入れることも
私の選択としては非常に少ない
 
少年から引き込まれるように聞こえてきた I am... が
写真を通じ私自身の心にある写真で表現したい私のI am… を呼び起こし

写真の欲求イメージをくれた

それが今この瞬間何なのかを新たに唱えさせてくれた
 
最後に言いたいことは唯一つ



Hasta la vista, Baby!

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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