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越谷店
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観察

投稿日:2017/8/23

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観察
 
私たちは来店時のご挨拶から衣装提案、そして撮影に入っていく合間合間で、
必要な「観察」をしている。

撮影者としてはいつも「観察」を余儀なくされるているとも言える。
ただ、見てるだけの観察というだけでなく、
 
どんな言葉かけや会話の話題なら反応するのか共通項探しや、

妹に対してはしょうがないなという表情が出るとか、
ママに対しては優しい表情が出るとか、

その反応は「観察」していると人それぞれである。

 
その次に、撮影がスムーズにつながっていくイメージに近づける「選択」をしていく
 
ある程度、言葉を理解する年齢ともなると、少年少女であっても理解度は大人と変わらない。

言葉や指示でのポージングを作りこんでいくと、
小さな子供を追いかけて動くような時代とは違ったモデルらしい写真もできるが

同時に「少女らしく」「自然で」「今の彼女らしい」といわれるような
自然なあどけなさの表情や仕草ももちろん表現したい。
 

撮影者も撮られる側にも、

いつもどこか心で要求している無言の絵に対する想いがあるものだ。
 

作りこみ過ぎてしまうと絵は綺麗にはなったのだが、
その年齢の「あどけなさやらしさ」が消えてしまうこともある。

ライフスタジオの撮影枚数は多くあるため、いろんな写真の表情を入れることができる
そんな表現への想いの駆け引きがいつもあるものではないでしょうか
 

さて、私のその時の「観察」からの選択は

「ドア先の向こうから、もうレンズの前にもう1層のフィルター」「家族同士で話していて」
 
2人姉妹の長女もう11歳になる彼女、
スラッとモデルさんのように細くきれいな足、
撮影していくと本当にモデルのように出来上がっていく。
 
言葉で「こう」と要求するとそのとおりにそうなり、
カメラマンも被写体もどこか慣れない間というか
少しイメージよりも双方で固くなってしまう空気ができあがってしまうことがある。
 

私の心の声「子供だけど、もう大人だね・・・」
 
「さて一緒に撮影に入るTakaちゃんも物を取りに部屋を出た、
撮影を始める前にさぁどうしてはじめてみようか」
 


部屋の中に入れば、声が届く同じ部屋の中にいる人間同士になる。
 
部屋の外にいれば、声の届かない別の空間にいる人間同士になる。

 

ここの壁で背中つけてて、「ちょっと待ってて」と設定したポジションだけを置いて
 

私は部屋のドアの向こうへ・・・

 
彼女は自然に家族と話を始めた。


何を話しているか私は聞こえないし、あちらも気にならないようだ。

 
「パシャリ」
(盗撮とは違いますよ!)
 
ドアガラス越しの家族同士での会話の横顔は
いつもどおりで表情の力が抜けリラックスしている。
撮りたかったイメージの横顔だ
 
また、この先の撮影は室内に戻り一緒に撮影をすると、
「こう座って、ここに立ってみて、そうそう、目線カメラ~、
頭は横にコテン、ちょっと横向いて、あご引いて~」など

カメラマンと撮影される側の続き、もちろん、これらがけして悪いわけではない。
 


「観察」の結果の次の意図的な「選択」は、

必ずしも同じ空間で距離を詰めるだけが選択ではなかったということ。
 

自然と私たちは関係やその距離を詰めようとするが、一歩あえて引いてみるなど
撮影中にはいろんな「選択」がある。

 
「あえてドア越しでの引いた写真の選択」 
「家族同士でだけの会話」 
「ガラス越し、レンズの前にもう1層のフィルター」
 
そんなことを「観察」しながら思う絵に考えていました。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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