Coordinator by Manami Saito

Photo by Takashi Umino

 

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携帯電話にもカメラが搭載されてもう長くなりますが、

今は携帯のカメラも高性能になり誰もが気軽に写真を撮影できるようになりました。

幸せ、楽しさ、面白さ、特別感を感じると、作業的に写真を撮っている人々を多くみかけるし、自分もその一人です。

撮影した写真はSNSに投稿したり、人に見せたりすることも多く、「使う」ために撮るという用途も多い印象があります。

 

それでも本質を自分なりに考えると、やっぱり「再認識できる」ことが写真の価値だと思います。

人はどんなに大きな出来事でも、忘れていってしまうものです。

過去に戻ることはできないけど、過去を見ることはできる。

自分も、幸せだった記憶を思い出したくてよく写真を見返しますが、忘れていることが多かったり、年月が経っているほど深く幸福感を感じ、余韻に浸ることができます。

 

私達が撮影しているのは、主にお子様達。

長い人生の中であっという間に過ぎていく日々の成長を撮影させていただくことは、その分貴重な思い出になっていくということ。

将来お子様が大人になったり、パパとママのもとを離れる時がきたり、その先も、時間とともにより写真の価値が大きくなっていくことを願っています。

 

そんな願いを強く込めて撮った写真です。

とにかくご家族仲が良く、お子様はまだ1歳ですが、みんなで和気あいあいとしている雰囲気を感じました。

普段はお子様を真ん中に撮影することが多いですが、この時はパパ&ママ＋お子様という構図を作り、

1歳にして既にムードメーカーの素質を見せるお子様の存在が際立つように撮影しました。

ポイントは、パパとママが同じ方向からお子様を見ていること。

そして全員がカメラを意識しすぎることなく楽しそうであることです。

そのために前ボケも使い、幻想的に写るよう光は逆光、一体感と印象付けにレンズは望遠レンズで撮影しました。

 

これから先、この過去はずっと見返して、思い出を再認識することができる。

このご家族にとって価値が、お子様のご成長とともに大きくなっていく写真であれば嬉しいです。