codi by　Naomi

photo by　manami

 

今回の写真のポイントは視線でした。

彼女を2017年の頃から撮影していて出会って8年。

小学生だった彼女は高校生になりました。

 

出会った時からすごく瞳の綺麗な子で、カメラをまっすぐしっかり見つめてくれる子でした。

8年たって彼女の変わらないカメラを見つめる視線は全てを見透かされる様な、

そんな強い力を感じ、そんな彼女の美しい視線を残したいなと思いました。

 

被写体を表現するとき、まずはどんな雰囲気の写真にしたいか考えます。

私は彼女の視線を１つの大きなポイントとして考えていたので

彼女の視線を感じられる写真の表現方法は何か考えました。

 

この写真では背景や光の入れ方を考え、まずカラーでは無くモノクロを選択しました。

モノクロにする事で背景や洋服などの色の情報を極力減らして見せたいポイントに集中してもらえますし、

モノクロにする事で、被写体への光と、前ボケとして使っている光も同じ色味として統一されているので、前ボケの光の効果も写真全体の統一感を邪魔をしない事も大切でした。

 

画面全体に被写体を圧縮して入れているのは、彼女の髪の毛、身体のラインや仕草なども一緒に写真の中に収め、彼女が持つ強く美しい視線を画面全体で感じられると思いこの構図にしました。

 

写真を撮影するとき、私ってこんな写真も撮れるんだなって思える事があります。

それは私たちはいまここに生きる「人」を撮影しているからだと思います。

写真は被写体が変われば同じ写真は二度と撮影できません。

人との出会いが一期一会であるように、写真との出会いも今しかない出会いだと感じます。

写真に終わりがないのは、そんな生きている「人」と出会えるからだと思います。