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こうして育ったということ

投稿日:2023/3/31

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Coordinator by Takako Kawahara

Photo by Takashi Umino


「大人」には様々な定義がありますよね。

成人という意味で大人という言葉を使うこともあれば、

外面的、内面的な意味で大人と使うこともある。

 

この写真の彼に関しては、

「大人になっている最中」というイメージを自分は持ちました。

彼は10歳。会うのは2回目です。

 

本人は僕たちに対して口数は少ないものの、どんな提案も肯定してくれて、笑顔も見せてくれます。

ママさんはいつも、彼に関してのお話をたくさん聞かせてくださいます。

周りの大人からたくさんの愛情を注がれる中で知識も増えていくし、

影響を受けて色んなものに興味を持ち、好きなことも増えている最中。

周りから受ける愛に、否定的にならず応えている印象が彼に対しては強くあります。

更にママさんは、彼が親元を離れ学校に行くと、家庭では見せない一面もあるともお話されていました。

きっと10歳くらいのお子様がいる親御様にはよくあることだと思います。

 

自分が10歳だった時にもきっとそうだったんだろうな。

と思い、母に電話して聞いてみた。

10歳の僕は周りより幼く、母に対して、周りに友達がいようと抱きついたり愛嬌振り撒きまくりだったそうです。

祖父母には「あんなマザコンみたいで大丈夫か。」と言われたこともあったらしい。笑

母は気にしなかったそうだが。

母っ子だったことは自覚があるが、そんな自分にも反抗期があり、高校生の頃には母をたくさん泣かせることになるのだ。

人はどうなるか分からない。でも、それが面白いと思います。

 

話を本筋に変え、写真の話。

ここまで内面的な話をたくさんしてきましたが、写真にそれが写ることはほとんどありません。

それでも写真を見ただけでその人のキャラクターが分かったりすることもあったり、

それが写らなくとも、写真を見て「この時こうだった」ということを思い出せるような写真にはとても価値があります。

 

この写真は、

まず大人っぽく見えるようにポーズを組み、目線は外し、笑顔ではない写真にしている。

彼の10歳という年齢を形で表現したいという意図です。

そして、光は陰影差を作るように光が入る部屋を、部屋の外から写している。

暗い部分の割合が多くなった部分には前ボケとして主張しない光を入れています。

 

10歳の頃の写真が全然残っていない自分にとって、

今こうして写真という形を残せる立場となったことはとても幸運で、

来てくださる方々の記念に自分を少しだけ重ねて大切に撮影させていただいています。

 

彼にとっても、彼のご家族や周りにいる人たちにも、

今後の生活の中に振り返るためのものとして

残していただければ幸いです。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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