どんな姿を引き出せるかな？

 

どんな姿を残してあげられるだろうか。

 

多くのご家族は、一年に一度または753などの節目に来てくれる場所なので、

瞬間を取りこぼさないようにという責任もありますが、

笑顔に溢れた空間の中での撮影は

やはり楽しいが勝ります。

 

彼女も毎年のようにスタジオに、

成長の記念として足を運んでくださるご家族のひとり。

 

4年ぶりに再会した彼女は、

お兄ちゃんと無邪気に戯れ合う姿はなく、姉さんに成長し、年相応に控えめな印象を受けました。

ソロ撮影では、そんな印象から一転

徐々に自信に満ち溢れていく彼女が見えてきました。

 

モデル撮影のように、シャッター音を聞きながら

表情や動きを変えてくる彼女。

自信に満ちた人の表情は、目を惹くものがあります。

モデルさんが綺麗に写るのも、堂々とした態度が影響していると思いますが、彼女からもそんな姿が見えてきて、カメラを覗きながら

わたしも感情が昂る感覚がありました。

 

彼女と向き合う中で、彼女の中での正解があるんだろうなというのが分かりました。

 

わたしがカメラマンとして意識したのは、いかにその正解を保持して、自然体に近づけるか。

彼女の緊張をほぐし、肩の力を抜いてあげられるか。

 

子供達が無邪気で可愛いと思えるのは、制限を受けずに生き生きしている姿だと思うのです。

凛とした表情も素敵ですが、口元に力が入っているのが気になり、動きの中でナチュラルな瞬間を狙うことに決めました。

 

魅力を知ってることで人は堂々とできる。

 

彼女が写してほしいと思っているだろう正解を探りながら、それを上回る美しさを表現するために

動きは非常に大切な要素です。

 

徐々に口元が柔らかくなって、

 

ナチュラルに口角を上げて微笑みかける彼女

 

その姿がとても美しいなと思いシャッターを切りました。

 

こちらからのお願いに、

 

「今言ったことって、こういうこと？」と

自分なりの答えを持って表してくれる彼女。

 

沢山のかわいいを投げかけながら、

 

自信をつけていく彼女と

 

共に作り上げた時間と写真に感謝を伝えたく書くことにしました。

 

ありがとう

 

photo by Takako

cordi by Akane