PhotogenicKoshigaya

同じ笑顔でも

2019/1/31

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ライフスタジオでは75カットで写真が構成されていますが、その中には様々な仕草、表情があり、同じカットは一つもありません。

1シーン目では緊張していて、表情が固まっていたり、泣いてしまったりしていても、2、3シーン目では慣れてきて少し笑顔が見えた!と言うような子はたくさんいます。75カットで見たときにそういった子どもの表情の変化が現れていると、撮影の空気感やその場にいる被写体以外の家族のみんな、私たちスタッフの声かけや様子も思い出されるように感じます。

さて、こちらの写真の彼女はどうでしょう。75カット全体を見たときに、多くを占めていた彼女の表情は笑顔でした。
三姉妹の真ん中っこで家族の中のムードメーカーである彼女は出会った時から元気いっぱい、笑顔いっぱいで、それは撮影中も変わりませんでした。

七五三の記念で来ていたため、1シーン目は着物。普段着なれないので余計に緊張してしまう子がほとんどです。
しかし彼女は、多少の緊張はあったかもしれませんが、それを周りに感じさせない余裕があり、こちらとの会話を楽しみ、笑顔を作ることも出来ていました。

そして着物を脱いで、2シーン目。
家族と姉妹での撮影。一人のときよりもさらにリラックスしており、1シーン目よりも自然で楽しそうな様子。お調子者の彼女のテンションはこのシーンがピークでした。

そして3シーン目。再び、彼女のソロ撮影。姉妹で思い切り楽しんでいた彼女は1シーン目に比べて明らかに疲れていました。
最初に比べて反応も薄くなっていました。

しかし、もう7歳。もう疲れたからと言ってやめたいと言うこともなく、一生懸命こちらの言ったことに応えてくれていました。

そんな疲れた彼女に最後まで楽しんでもらいたいと、こちらも色んなクイズや声かけをしていき、
もう撮影も終わるというときに、この笑顔が撮れました。
もう終わるのだという安心感もあったのかこのシーンで一番いい笑顔をしていました。

1シーン目の余裕のある笑顔。
2シーン目のリラックスした楽しそうな笑顔。
とはまた違った、
疲れていても、彼女の根っからの明るさから出てきたのがこちらの笑顔。

これらの笑顔は同じものではありませんが、どれも彼女らしさがあります。

また、彼女の明るい雰囲気に合った麦わら帽子とオレンジ色のネックレス。
元気いっぱい遊んだのだろうと感じさせる、汗ばんだ前髪。
そして、写真全体を柔らかい雰囲気にさせる逆光。

私はこの写真を見たとき、まるで遊び疲れて家に帰って来たけど、その日にあった楽しかったことを家族に話しているような、そんなシチュエーションが浮かんできました。

そんなシチュエーションが浮かんでくるほど、彼女のこの笑顔と背景、コーディネート、光がマッチして、笑顔がより引き立っているのだと感じます。

このように子どもの色んな表情を引き出すことはもちろんのこと、笑顔は笑顔でもその子らしい、その場面、その瞬間にしか撮れない色んな笑顔を逃さずに写真に残したいですね。

そうすることによって75カットで見たときにその日のストーリーが思い出され、いつまでも色褪せなくなるのではないでしょうか。

photo by kawahara takako

codi by tanaka naomi

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