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Son and Sun

投稿日:2019/1/22

1895 12

Son and  Sun

写真の彼は成人式の着物の撮影後に撮った写真だ

この時、「電車の仕事に息子がこれから就く」という話をママさんから聞いていた

私にももうすぐ2歳になる息子がおり

電車、鉄道が大好きで、毎日「でんしゃ~でんしゃ~」と朝から私の携帯を取りに来る

目的は、電車の動画をスマホで見れることを覚えてしまいそれ依頼、毎日である

息子の電車好きは今のところまだおさまりそうにない

 

成人する彼と私の息子、彼のお母さんと私の共通点は

電車に向かう姿の息子を知る親としての共通点だ 

私と息子も彼の働く駅や電車に乗りにいくかもしれないと話していた

 

親として

時間は永遠ではない・・・

子供が育っていく日々と過ぎ去る時間をひしひしと感じる

私たち大人の動きは、反対に歳を重ねながら遅くなる一方だが

よちよち歩き始めた息子がいつのまにか走るように成長して成人となる

 

いつの間にか・・・という言葉を何度も思いながら、子供は成長していく

手を離れ、育ち、自立し、成人し、巣立っていく

それを願い育ててきた母なのだと思う

撮影を見守るお母さんの表情は明るくそして穏やかだった

成人する息子と、ハーフ成人の娘の姿を温かく見守っていた

 

光:撮影終盤に突如訪れた光

私たちの所に普段は見ることが無い角度の方向から強い光が来た

その日、停車してあった車から来た反射光だ

彼の20代の光が訪れれば

彼の10代の光が過ぎ去るように

 

その光は、車が動いてしまえば、過ぎ去ってしまう光

また、太陽が動けば消えてしまう光

 

いい光が来た 

彼の横顔の向きを選択し髪の毛に手を伸ばす仕草の隙間に光がこもれ

ちょうど彼の手首を消し去るくらいの強い反射光が窓ガラス越しにフレアする

 

光の先は彼を照らしまぶしすぎるくらい強い

太陽と車の反射光の強い光が、窓の隙間から彼を照らした

光が照りつけ、そこに目を向ければ何もかもが眩しく、目を開けるのも困難だ

成人を迎えた彼の未来を暗示するかのようだ

 

彼の未来が そう まぶしすぎて 見えないように

 

写真の構成:光、影、衣装、体の向き、目線、ポーズ

強い光に横向きの姿を選択した

彼がその日身に着けていたレザージャケットに

光の境界線に白と黒のレザーが波打つコントラストの濃淡が強く表れる

素顔はまだあどけなさも残る優しい表情の彼の青年の男らしさを強調してくれ

大人の姿に、シリアスに、男らしくクール、思惟する横顔の姿を演出する

彼の体と手首の間を抜けてくる光が彼の手首のところから光があふれ

ガラス越しにフレアする写真は、コントラストが強い濃淡のレザーと対照的に写真をやわらかく映してくれもする

目線はクールに、少し頭を傾け、体の向きを横顔に向いてもらった

どこか思惟するように、また祈るかのように

 

成人は一つの岐路だ

10代の記憶に さよならを告げ 友もそれぞれに別々のゴールに向かおうとする

これからの道の先、右、左、光、影、

 

未来が・・・見えないのは怖いことではない

強い光の方向は ただ眩しくて見えない

それだけのことだから

 

 輝く 成人 おめでとう

 

このつづきは

「制服姿の彼が、働き汗を流す駅や電車を背景の彼の写真を撮りたいですね」と

少しその日が楽しみな話をママさんと私はしていました

 

その日が来たなら・・・喜んでカメラ持って向かいます

 

 

Photo by Takanori Makita(バナナさん)

codi by Katsu

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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