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私と貴女でつくる物語 ~ライフスタジオという世界~
投稿日:2019/2/13
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暦の上では2月は立春の月と言われています。
新しい年が始まり、春が1番に先立つこの月。
春というと人や物や環境と自分の周りが新しい事で埋め尽くされて行きます。
2年前のまだ後輩もおらず、ピカピカの新人だったあの春の話をしましょう。
ヘアメイクアーティストという夢を持ち、社会にいち早く出て親に恩返しをしたいという気持ちを抱き、
美容の専門学校に通うも、就職活動という大きな壁に苦戦。
その中、私を救い改めて希望を与えてくれたのがこの " ライフスタジオ " という世界でした。
そんな事もあり、入社当時は先輩スタッフやご来店されるお客様の期待を自分の失態で裏切ってはならないという気持ちが強く、
与えられた役割をただ正確にこなしていくのに精一杯でした。
そんな気が張っているだけのコーディネーターとしての私に先輩スタッフがとある言葉をかけてくれました。
「カメラマンとコーディネーターは同じ土俵にいるべきで、お互いにプロデュースしていく。
だからカメラマンのアシスタントではなくコーディネーターとして1人確立する。
これがライフスタジオのスタイルだよ。」
正直教わったものの理解ができず、その言葉を自分の仕事に活かすことができませんでした。
しかし3年目を目前にしてその言葉の意味が分かるようになるのです (時間がかなりかかりましたが・・・笑) 。
そのきっかけは後輩ができ自分が教える立場になったからです。
教えるために先輩スタッフの動きや言葉を意識し、後輩スタッフや自分にないものを見つけるようになりました。
その時に発見したのが自己プロデュースをしているかどうか。
良いと思ったコーディネートやインテリアの設置、ポージング、ヘアアレンジを自分の言葉にし提供しているかどうか。
写真を完成させるためにはカメラマン1人の力ではなく、コーディネーターの力も必要であるということ。
これが私が新人だった頃に言われた言葉の意味だったのです。
この写真はカメラマンの椎葉さんとコーディネーターの私、そしてモデルの彼とで作り上げました。
着物で寝っ転がるなんて非常識的でしょう。
こんな態勢では着物は着崩れます。
こんなにもかっこよく着こなしているものが壊れてしまいます。
でもそれでいいんです。
着物撮影の終盤であり、なんせ彼の動きが可愛かったから。
きっと可愛い着物姿もあっていいんです。
この態勢を指示したのは椎葉さんでした。
そして小物を準備し、動きを指示したのは私。
この1つの枠の中を"可愛い"で埋めたい、その想いは同じだったと私は信じています。
また今までのポージングやコーディネートは時間とともに色あせていきます。
それを趣と捉える事もできますが、ここで私が求めていたのは常識を覆した新しいスタイルでした。
椎葉さんやモデルの彼は自分がイメージしていた理想を叶えてくれました。
撮影後、一緒に入ったカメラマンやお客様に「ありがとう」と言われることが多くなったように感じます。
これまで自分の事を主観的に書いてきましたが、これは私1人で作り上げたものではありません。
自分の想いを尊重してくれる先輩スタッフや親御さん、協力し頑張ってくれる子供達がいて完成しています。
そして私はこれからも思い出に残るステキな1枚1枚を作っていけるよう、確立したコーディネーターとして最善を尽くします*
Photography : Shiiba
Coordinate : Sayaka
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