PhotogenicKokubunji

光の中で

2018/9/10

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国分寺店には大きな窓があります。

その大きな窓は季節と共に姿を変え、四季折々の表情を見せてくれます。

 

春には早春の陽射しに草木が映え、新たな始まりを予感させるような希望に満ちた温かな光が差込ます。

 

夏にはその窓を囲むようには青葉が生い茂り、小麦色に焼けた肌と照りつける夏の太陽の光で幻想的な雰囲気を演出してくれます。

 

秋には窓を囲むツタの葉も紅葉し、冷たく澄んだ秋の光が、季節の変わり目を知らせてくれます。

 

冬には窓を囲む葉は落ち、どこか少し冬のもの寂しさを感じさせると共に、希薄で澄んだ冬の光はどの季節よりもツンとして、外の寒さを伝えてくれます。

 

彼女と会ったのは今年の冬の時期でした。

 

真っ白な肌は冬の澄んだ光にとてもよく似合っていたのを覚えています。緊張からなのか年齢の割りに少し大人びた表情をしていました。

 

撮影をしながら、彼女の波長と自分の波長を整えます。どんなことをしたら笑ってくれるかな?どんな投げかけをしたら興味を持ってくれるかな?と

撮影の中でのやり取りをヒントに自分の中で彼女のイメージを固めていきます。

 

とても無邪気で元気な子

 

それが私の中での彼女のイメージでした。私は彼女の無邪気さはどうやったら表現できるのか考えました。そして選択したのは自ら一歩距離をとるということでした。

彼女の遊ぶ姿を一歩引いて見ること。それは一度自分の中で持ったイメージをもう一度確認するための行為です。

 

彼女の動きを見ながら、自分のアンテナに集中します。

どんな動きでもいい。彼女のあどけなさが出る瞬間を待ちます。

 

冬の澄んだ光が、彼女を引き立たせた瞬間でした。

白っぽい冬の光は彼女の肌の白さとマッチし、逆光が幻想的な柔らかい世界を演出します。

彼女との距離から生まれる動作はしぐさになり、彼女のあどけなさを引き立てたように感じました。

 

そして国分寺店の窓際もじきに、冷たく澄んだ光が秋の訪れを教えてくれようとしています。季節が変わると共に窓際も表情を変えて、また新しい表情を見せてくれます。

 

photo mitsui

codinato shiiba

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