Photogenic
自由が丘店
photogenic170
投稿日:2018/3/1
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アンリカルティエブレッソン
フランスの写真家で多くのカメラマンから愛された人。
スナップ写真が彼の魅力で、2月自由が丘店と青山店のメンバーで『アンリカルティエブレッソン瞬間の記憶』という自身がこれまで撮った作品を語りその仲間達も彼の写真や人柄について語るドキュメンタリー映画を観ました。
【瞬間は訪れる】
photo by Chiba
coordi by Ren
アンリカルティエブレッソンという写真家は写真の素晴らしさを私に教えてくれました。
映画を観て一通り見て感じた事は多くの場所に足を運びシャッターのタイミングを待っている、そんな写真を狙っている写真家と感じました。
安定した構図と見たままの自然な配列を写しているのが一番彼の写真の凄みだと思います。
後半にジョセフクーデルカという写真家が言った中で
『自分で仕上げたものを離れた視点で見ること、そして他人の作品をきちんと見ることが大切なと言っていました。そしていい写真とは多くを物語る写真だ。』と
たしかにアンリカルティエブレッソンは一枚一枚の物語を自身で語っています、そして第三者からも語られるような写真を撮っています。それだけ歴史の一部を写真に残しているということだと思います。世の中の事を知っていなければその場所に入れないし、よくその場所を見ていなければ決定的な写真は撮れない。そして長年意識してきた構図と配列を整えなければ伝わる写真にならない。故にアンリカルティエブレッソンの凄さがわかりました。
ネットで検索した中にこんな記事がありました。
【レンズは、ほぼ50mmオンリー。絞りもシャッタースピードも、ピント位置もほぼ固定。
これはすなわち、彼がなにを最も大切にしているかを物語っています。
それは「構図」と「シャッターチャンス」です。
機材や露出・ピントを固定することによって、「どうしようか」という迷いをなくすことができます。】
被写体を見ることに重点をおいているのがよくわかります。
考えました。
彼から学んだことを、私という写真家は、スタジオカメラマンとして、なにか一つ表していきたい。
その末に着替え写真を撮ろうと思いました。彼の写真を見た私とスタジオで撮影している私が『着替え』というシーンで結びつきました。
彼の写真はドキュメンタルで繊細です。じっとタイミングを待ちきたるタイミングでシャッターを押す。そのスタンバイの間、いや、きっと彼は道を歩いて被写体を見つけた瞬間に構図と配列を決定しているのではないだろうか。そして、その被写体との関係や時代背景など見て語れる一枚へとなります。
私がなぜ着替えを撮ろうと考えたのかは語れる写真というのを軸に日常的で家族の関わりや、成長具合が確認できるシーンが着替えのシーンに詰まっていると思ったからです。
今回のご家族の皆様は縁があって二年前に私が担当していたお客様でした。
その時は3人家族でお兄ちゃんが赤ちゃんの時に来てくださいました。2年も経つし、年間600~700組の家族を担当する中で私も、パパさんも覚えてくださいました。その時した会話までもお互いに。
それから今回は妹が産まれその記念にと来てくださいました。
この子達の着替えはまたたどり着くまで多くのことがありました。
ふざけたくて走りたくて、力一杯のところをみんなに見せたいお兄ちゃん。着替えをするよりおもちゃで遊びたい、気になるものを触って見たい、パパと遊びたい。気がつけばダダダダと走ってしまうような元気さが彼の魅力だと思います。それでも大好きなパパとお着替えをするという時手を上げて服を脱がせてもらっていました。その時も楽しそうで、日常の何気ない事柄も彼にとっては楽しいこととしてあるんだと思います。
それに対して妹ちゃんはママの事が大好きだけどじっとしているのが嫌で、手足が動かせないのが嫌で、目の前に広がるものをもっと近くで見たい触りたい。着替えなんて、むしろ服なんて着なくてもいいから私は前に進みたいという感じでした。
その瞬間は日常的で本当に当たり前の光景なのだけれど、今しかない瞬間でもありそれが表に出やすい瞬間、それがこの一枚です。
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