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自由が丘店
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Photogenic: 117

投稿日:2017/1/31

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「繋ぐ思いで」

今月からスタッフみんなで一枚の写真を通して主題を決め話しながら理解を深めています。
今月は写真とは何かと逆光について。

この時代では当たり前の様にある写真ですが、なぜ存在するのかを私なりに考えた時に、忘れたくない記憶を記録する存在なのではないかと考えました。

世界には写真を通して幸せを象徴しているものもあれば、戦場写真の様に悲しさや卑劣さ、人の愚かさなどを残した写真など様々なものが存在します。

そこで写真は何かを伝える手段の一つとも考えましたが、伝えたいという思いの前に、その瞬間を残しておきたいと考えたから存在するのではないかと仮定して、忘れたくない記憶を記録する存在としました。

ライフスタジオに来てくれるご家族のほとんどが私達に自然の写真が欲しいと伝えてくれます。
それは、自然な姿を通して、今の姿を忘れたくないという気持ちが伺えないでしょうか。

それは今の姿を忘れないたくないという思い。

人は全ての出来事や経験した事を覚えておく事が出来ません。

経験した事を記憶する力がありますが、人それぞれ記憶する方法や場面やシーンは違って、感情によって変化する事もあります。
しかし予測できる力もあり、それらの作用は過去と現在と未来を見る力となり、時間の流れを生み出しています。

また感情は、記録した写真を見返した時に、どの様に過ごしたかを蘇えらせるものになります。

忘れたくない思い出を記録する事を考え、今回のテーマである逆光写真は人にどの様な影響を与えるのかを考えました。

様々な逆光写真を調べると、逆光には神秘性やドラマチック性があるということ。また、順光やサイド光であると、被写体の表情が眩しい表情になる事もあり、それは光が人の目に刺激を与え認識するという特性があるため、逆光であると、被写体が光に気を取られず自然の表情や色んな表情を残す事が出来るという点。それに加え、人のラインを残す事が出来、そこが強調されるという効果があるという事でした。

この写真は
3シーン目の最後の最後に撮影した写真です。
被写体である赤ちゃんは最初から終始ご機嫌で何をしても笑顔を見せてくれました。
6ヶ月特有のまだ人見知りも出ない時期で
音や表現を判別出来るようになってきた時期
こちらが口でパッパッと音を出したら笑うし、笑顔で接すれば笑顔になってくれました。
さすがに最後の方では疲れたのかグズる姿を見せ
親の声に安心している素振りを見せていた所、ママさんに仰向けで寝ているお子さんに近寄ってもらいました。

ここで意識したのは普段の姿で接してもらう事。

何故かというと、この時期の子供は個人差はありますが、親の緊張感を察知する力を身につけています。そのため、母親が写真に撮られることを意識し、緊張をしてしまえば、泣きじゃくるか不安感が拭えず、そんな姿を見せる子供にまた母親も緊張感を高め悪循環になってしまう恐れがありました。

一つだけママさんに伝えたのは指輪をはめている
手を写したいと伝えました。
グズっていたお子さんが安心してママさんに眼差しを送った瞬間、その姿を確認した母親の口元が微かに緩んだその瞬間シャッターを押し記録しました。

トリミングは、繋いだ手が主役でピントも手に合わせています。表情は目まで写さず口元だけ写しました。初めから目を合わせていた2人の気持ちが通じ合った瞬間に緩んだ口元。その瞬間を記録したいと考えました。
光は明るく神秘的なイメージではなく、リアルなその場の情景を表現したかったので、見たままの光の状態より少し暗くドキュメンタリー性を感じる雰囲気を表現しています。

いつもある風景に逆光の効果と被写体と私が考える関係性を表現しトリミングする。

忘れたくないという思いでその子に繋ぐ思い出
自然と手を繋ぐ二人
見つめあい微笑む
その今という姿を美しい思い出として繋ぐために
忘れたくない思いで記録しました。

Jiyugaoka Photo by Shie ,Coodinate by Ren

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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