家族写真、特にフォーマルな家族写真に苦手意識を感じていました。
家族を並べただけではなく、その家族の愛の形を表現するには…
また、着物となると伝統的なモノを、美しく表現したくもあります。
沢山の課題がプレッシャーとなり、私を悩ませるものでした。
いつも無難な配置で撮影してしまいがちでした。
2ヶ月間「家族写真」を課題に集中して取り組みました。
その家族の関係性や誰が中心となっているか？
それぞれ家族ごとのカタチを探したり、沢山の家族写真を見て研究しました。
フォーマルな家族写真の中で重要になってくるもの、一番大切なものは何か？
私の中ではやはり「表情」だと思います。
いくら綺麗に配置されていても、表情が固くては集合写真でしかありません。

3才の女の子、お着物を着るだけでも褒めてあげたいような年齢です。
家族写真の撮影、着物のソロの撮影を終え、やっとお着物が脱げる！という時に、
私はお着物を着たママと女の子二人で撮影したい！と思いました。
女の子を引き止め、美しくお着物を着たママにしゃがんで頂き、頬を合わせて頂きました。
二人の頬が触れて、柔らかい笑みがこぼれました。
私はこの写真が撮影できて良かったと思いました。

Jiyugaoka Photo by Tonegawa ,Coodinate by Gahee