私の記憶の中にある七五三。
 
記憶というより、3歳七五三の時の写真があるから写真を見た記憶の方が正しいのかもしれない。
目尻に赤いアイシャドウをつけて日本髪で着物は朱色の着物。
撮影当時のことはまったく覚えていないが、
それが私の七五三の記録であり、思い出でもある。

今こうして私が七五三の写真を撮影していると当時と今は大きく変わってきたのをいつも実感する。

前はこういう写真はなかった。
以前は背景紙の前に立ち10分も撮影すれば終わってしまう、
人生の中でそして時間が過ぎても振り返ることが多いであろう大きなイベントだけれども
噛みしめる暇もなく終わってしまうにはすこし寂しいような感覚でもあった。

ライフスタジオの写真の構成要素が格段に多くなった。以前はインテリアもコーディネータも自由に動くカメラマンもない時だった。

でも今も変わらないものはカメラマンの思い、技術は変わらない。

ただ今ここで撮っている撮影スタイルとずっと昔から続いている伝統的な写真も共存していくことが今私の想いでもある。
 
これからも自分の中で感じとった信念は不変であると私は信じたい。