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市川店
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写真の温度

投稿日:2019/3/30

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ICHIKAWA Photo 
 
Photo by Mayumi Fujigoe
 
Coordinator by Takayuki Fujigoe
 
Write by Takayuki Fujigoe

言葉だけではその時の感情や気持ちを思い出すことは難しいです。

しかし写真はそれらを思い出すのに適した媒体であるのは皆さん納得するところでしょう。

今回の写真はカメラマンではなく、アシスタントの目線から見たときに感じたことをまとめてみました。

写真は数ある表現のなかでも、見る人に委ねる部分が大きい表現だと思います。どんな状況に置かれるかで見え方が大きく変わってしまうし、撮影対象に託された意味も、被写体と撮影者の関係性も、見る人には断定できない。けれど、そうであるがゆえに、ときに「点の表現」としての爆発力を持つこともできます。意味や印象が、需要の仕方や文脈によって揺れ動くというその写真の性質は、私達撮影者がいつも悩みながらぜったい進む道となっています。

撮影者が脚色した表現でその被写体のあるがままの姿を捻じ曲げていないかと不安になるときもあります。

しかし兄弟の写真を撮るときはいつもありのままの姿をよく見ることが出来ます。

例えば手をつなぐことにためらいがあったり、見つめ合うとなんだか恥ずかしくなりわらってしまったり。

今回の二人も同じく、それぞれのソロのときは自分を演出しながらカメラマンとアシスタントの指示に従いポーズなどを上手にとってくれました。しかし二人になると急にはずかしそうな笑みを浮かべ、それでも冗談をお互い言いながら楽しんでいるようにさえ思えました。

今この時の二人だからこそ残せるものを私たちカメラマンとアシスタントは演出しているのではないかと私は思います。

そしてそれが一言では説明しにくいけれど、なんとなくこの人っぽい温度感があると感じてもらえると、結果として長く記憶に残っていくのだと思います。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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