Photogenic
市川店
魅力。
投稿日:2018/10/31
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女性としての魅力的な表情を伝えるには、クローズアップという手法はとても有効的だと思います。
彼女の表情を表す目に焦点をあてながら、その微笑む瞬間を切り取ることで普段見せている表情でありながらも、どこか魅力を感じるのではないでしょうか。
その魅力にさせる彼女の表情にも目はいきますが、それをさらにプラスさせる要因を持っているのがカメラマンです。
クローズアップの際、大事になってくるのが顔の切り取り方ですが、不自然な切り取り方だとバランスが悪くなってしまいます。大胆なトリミングをすることで、魅力を最大限に引き出せる場合もありますが、切り取り方が中途半端になってしまうと、“うっかり切れてしまった感”が出て失敗の印象を与えてしまいます。なので、切り取る際は大胆にトリミングした方が良いということです。また背景やポーズを見せることで、なぜそういうトリミングをしたのかという意図をはっきりすることも大事だと思いました。
表情以外にも、その子の肌の質感や髪の毛まつ毛による、毛並みなど、普段あまり焦点を当てないところにカメラを向けることによって、その子の新たな一面を捉えることができたのではないかと思います。
今回、このクローズアップを撮影した写真に対していくつかの分析を行っていきたいと思います。
■光
撮影された場所は4階屋根裏のインテリアでの撮影でした。照明を入れていますが、彼女の右側に入る光がその光になります。その光は彼女の左腕から顔に向かっては左目、左頬を照らし鼻の筋を沿うように照らしながら光の曲線を描いています。また彼女が被っている女優帽がその光の光量の加減をおこなっているようにも見えます。
■ぼかし
彼女が被っている女優帽がカメラと被写体の間にあることでぼかされています。ぼかされているものが上部分を占めることでこの写真にフレームがかけられているかのように見えます。また後ろの光と女優帽が合わさる部分では光にぼかしが入り、光がにじんでいるように見えることから、ぼかしとしての特長を表すことができたのではないかと思います。
■トリミング
大胆に切り取ることが良いとは言いましたが、やはり勇気がいるものです。中途半端なトリミングにならぬよう、彼女の顔の位置を写真の左側に寄せ、曲げている腕を写真の中に収めつつ、彼女の仕草が不自然なものとならないようにと、このようなトリミングとなりました。
■表情
自分のひじを見てもらうよう指示をしていますが、目をとじるわけでもなく、カメラ目線でもない、この角度からだと視線を下に落とすような目線を取っていますが、頬と口角の上がり具合が微笑みという表情を作り出しているのがわかります。
■質感
彼女自身の肌感や髪の毛、まつ毛による毛並みなどここまで近づくことで鮮明に質感に触れることができました。
質感を表すには光が大きくなってくると思います。光の量、光の温度、光の角度のいろんなものが合わさってこの質感を表現できたのだと思います。普段からも見えているものではありますが、改めて写真として収めると、より集中をするからかその感覚に引き込まれそうになります。
以上の分析を行いながらクローズアップとしての魅力に気づくことができました。
その中でも、まだまだ私の目には見えていない部分があります。
写真においての改善点を見つけられるようになるためには、まず写真を構成する要素が何なのかを知りながら、その要素がどう変化すれば写真がどう変わるのかを理解する必要があります。どの要素をどう変えれば写真が変化するかが分かるようなったときに、新しいものに出会えるかもしれません。
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