Photogenic
市川店
光を変えて
投稿日:2018/10/12
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Photo by Fujigoe
Coordinator by Yoshida
私たちが撮影している写真は何に分類されるでしょうか?
まず写真には3つの機能的効果が備えられています。「記録」、「伝達」、「表現」です。ひとつひとつの意味を理解することでフォトグラファーとして撮影に対する考えを学び深さが得られると考えます。
人々の知りたい情報を的確に伝える報道写真(フォトジャーナリズム・グラフジャーナリズム)・写真を返して芸術を表現する芸術写真記・個人という単位から社会という単位まで何かを残すための記録写真それらは記録と伝達・表現の要素から成り立っています。物事は多面的であり真実は複数ある可能性があるゆえ、カメラマンは自己の主張を含めることもできますし真実を写すこともできます。
それらを考えるとライフスタジオは報道写真・芸術写真・記録写真の芸術と記録に分類されます。3つに分類された写真の中で一体どのような写真こそ素晴らしいものなのでしょうか。その確かな答えはなかなか見つかることがないと考えます。なぜなら、写真の価値を判断する材料は山ほどあるからです。時間軸を過去・現在・未来に置くかだけでも大きく評価は変わってきます。公募展やコンテストなどでも、選者によって一枚の作品の価値は変わってくるものです。
だから評価は暫定的なものです。記録写真だから優れている表現としての写真だから優れていないということはありません。例えどのような評価でも、私たちカメラマンは自信を持って撮り続けることが大切なのです。それがカメラマンらしい時間の進め方だと考えます。
ゆえにライフスタジオでは決まったところで決まった光や露出・ポーズなどは存在しません。また誰かの写真を見てイメージを膨らませ、真似をしながら自己流の試行錯誤をしていきます。
よって私たちが撮影している写真は日々少しずつ変化をしていきます。
今回の写真は所沢店のボルボさんの撮影した写真を見て変化した中で生まれた一枚になります。
普段ライトをつけて撮影している場所でいざ撮影を開始しようとしたとき、ライトの奥から光が見えてきました。あえて真っ暗にし、最小限の光を使って表現できるものはないかと試行錯誤を頭の中でフル回転します。普段と違う何かが私の探究心をくすぶり、そこから自分の美にヒットする露出、角度、ポーズ、イメージを探り一つの写真となります。
使用レンズは望遠レンズの70-200でISO1250絞りは2.8での撮影を行いました。
最初の頃は単焦点の85mmで撮影を行っていましたが、逆光と被写体の輪郭がうまく表すことが出来なかった為、あえて距離が近いにも関わらず望遠レンズを使用しました。
写真のポイントはいつもと違う光を使うというところです。ライトを使ってしまうと前ボケであるサンキャッチャーが光に溶け込み過ぎてしまいますが、自然光の入ってくる角度を自分で動きながら調節すし、後は自分の引き出しにあるイメージを使っていきます。
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