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読書感想文‐強育論
投稿日:2012/3/23
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強育論
宮本 哲也
蒔田 清子
現在の私の一番の関心ごとは、教育である。
人とは、いかにして人として生き、働くことができるのかを考え、実践の場にいかに適用させ、成果を出すかを考えている。
ライフスタジオでは長年、教育を叫んできており、人が人を人としてと言うものを掲げている。では教育とはいかなるものであり、そして私たちの社会、会社、あらゆる場面でどのような効果を発揮し、何を目指すものであるべきなのかを今一度考えるべく、教育の本を手に取った。
この本は、塾講師である著者が日々の教育の現場での出来事や、持論を展開している本であり、教育する側の問題定義と子供たちの実情等を綴った本である。
私は今教育を中心としてみた、5年後のライフスタジオについて考えている、これを考えるようになったのは、コーディネーター会を推進するにあたり、ライフスタジオ全体の教育について考え、そして人に集中し、教育に投資を怠らないライフスタジオを見たとき、今5年を過ぎ、今後の未来を描くときに、何か必要なのか今何をするべきなのかを考えるようになったからである。
本の中にこんな言葉が乗っている、ホー・チ・ミンの言葉として紹介されているが、「10年後を考えるなら木を植えなさい、100年後を考えるなら人を育てなさい」と書いてある。
この本は国家論的な部分も少し入っているので、設備を整えたり制度を整える事も重要だが、未来を見たときに一番必要なのは人を育てることだということである。
今、人を育て人を作っていくということをないがしろにしてきた原因はどこにあるのだろうか。
そしてライフスタジオの未来に対して、社会の未来に対して今するべきことはなんなのか。
この本からすべてを知ることはできないが、いくつか考えるべき項目があったので、考えていきたい。
<人にはステージが必要>
人は、自分を表現できるステージを持つべきだとする考えである。
この部分には、秋葉原事件等も例に乗っているが、その人に合った自分で選んだステージを持つことで、自己の表現の場として捉え、そこに合わせて努力をしていく。
では私のステージはなんなのか、そして自分でどんなステージを選ぶのか。
この選ぶと言う部分も非常に大きいと考えている。いわゆる選択と集中の話かもしれないが、自分自身で自分の輝くべき場所を選び、努力をしていく。
私は、今ライフスタジオの中で、デザイン室の内部文化を作って行くこととコーディネーター会でを通じて、ライフスタジオの教育について考えると言うステージを選んだ。
これは、自分で選んだ道なので、自己責任であると同時にこの為の勉強は惜しまない。
本を読み、人と話をし、文章にまとめ発信していく。これを選んだということで、必要な項目が浮かんできたし、必要ならば壁と真っ向からぶつかり、戦い、自分が気づくく事もあり、そして自分の足りなさを実感する日々でもある。
ただこのステージは私が自分で選んだという道であるため文句は出ない、自分の足りなさを嘆いている暇もない、いかにして進んでいくのかを考える日々である。
社長が良く、会社の夢、そして個人の夢が合致すること作業がなされるというようなことを行っている意味はこれなのではないかと考えるようにもなってきた、今働いているこの場所で自分のステージを探して自分で選ぶことができれば、その人の日常は一変するであろう。そのために何をすいるべきかを常に考えるようになるだろう。
よく、会社にいると会社以外の話ばかりをする人がいる、それは会社外にその人のステージがあるからで、そこが中心だからということだろう、それが悪いわけではない、しかしこの毎日多くの時間を過ごすこの会社で自分のステージを見つけていくとうことも考えて行けたら、この会社での時間が変わって来るだろうし、この社会の中でステージを見つけるということを考えていくそんなきっかけがあれば、孤立し、自分の中だけのステージを見つけようともがく事も減るのではないだろうか。
人は一人ではなくステージには多くの人の手が必要で、それを感謝するようにもなっていく。
以前、リーダーシップのサークルで、自分のストロングポイントを考える時間を持っていた、これの意味はなんだろうか。そして越谷店の今を見ると、皆が同じ位置に立つようになった。
これは与えられたリーダーと言うものを一旦外して、自分自身でこのステージを探し、ストロングポイントを活かして行くことではないのかと考えている。
人によって、リーダーになるべき人もいるし、コーディネーターとしてステージに立ちたい人もいる、その中で自分自身で悩み考え、ステージを探すべきだ。
それが人生の主人への第一歩であると考える。
今後の教育を考える上でも、何の条件もなしにただ位置につくことへの危険性と、ステージを自分で選ぶことの強さを活かして行ける教育のシステムを作って行くべきだと考える。
これは、縦の関係ではなく、横の関係になり、同じ目線で見ることで自分を再発見すると言う方法も一つとても有効であり、自分のストロングポイント、そして自分とはなんなのかを考えると言うことを日々やっていくことではないかと考える。
この項目を読んでのポイントは
ステージを選ぶ、システム作り
*ストロングポイントで自分自身を知る
*縦の与えられた環境から横の自ら作っていく段階に
*ステージを探すことへの奨励
*これらに見合った文化作り
評価ポイントもインセンティブ等を通じて文化創りができるのではないか。
<緊張感・プレッシャー・善の競争>
著者の塾では、常に緊張感・プレッシャー・善の競争がなされるシステムが作られている。
ではこれらが人の教育にとってどのような意味を持つのかを考えてみる必要がある。
以前、コーディー会でプレッシャーが大きすぎる、課題が多過ぎると言う話が出たことがあった。私にとってはこのくらいしないと自己の成長に責任を持つことはできないのではないかと考えていたために、強要してしまったのかとも考えた。しかしこれを良い文化として捉えることができれば成長につながるのではないだろうか。
緊張感、人は良い緊張感を持つことで不安を払拭しその緊張感をバネにして登っていくことができる。これは練習をしてきた人がいざ本番どの様なプレーができるかにも自然に関わってくることである。練習の時に力を抜きすぎ怠けていては本番に力を出すことはできない、自分のステージにたったときに緊張感を力に変えて行けるような準備や日々を過ごすことができれば緊張感やプレッシャーはいいものになるはずである。そして皆がこの緊張感やプレッシャーを共有することで、その場の空気も変わってくる、相乗効果が生まれるのだ。
皆お互い仲間でありながらライバルなのだ、この環境をいかに使っていくかを考えて良ければいいのではないのか。
私がスタジオに行って感じることは、この緊張感やプレッシャー、善の競争が抜け落ちた部分を感じることある。お客様と向き合うことはつねにこの3つとの共存であるが、これなしにただ友達のようにとか、おもてなしをというのは違うと感じている。
これがあってこそ、私たちは自分を保った上で人と向き合うことができるのではないだろうか。
ではこれをどのように文化として作って行くのか、それは社長が行っていた今までとhあ違う位置に降りてきて監視する人の必要性もあるし、また善の競争を日々行うことではないかと考える、著者の塾ではポイント制度を使い目に見える形で競争を促していきた。
日本の写真文化が衰退してしまった原因の一つと言われている、競争の無さから抜け出さなければならない、競争を生み出せるような心を持っていかないとこの社会をよくしていくこともできないのではないか。
では今ライフスタジオ内での善の競争がなされていることがあるだろうか。
まず内部文化というイッシューが持ち上がった時に、競争を感じることが少しできた。
水戸店が文化を作り始め、皆の前で表彰された、今は青山や自由が丘、湘南等が文化創りに励んでいるように見受けられる。これは一件競争の要素が無いように見えるがここに注目すると全体に告知をしているし、やっていけば評価の対象になる、そして自分たちの店舗での環境の変化にも気づいて行くだろう。
この文化を作っていくという事は、15店舗あるライフスタジオの中で今唯一見られると言っていい部分かもしれない、最近では、ライフスクールと言う形で店舗ごとの教育を通じた競争がなされようとしてる。
全体の教育の場はもちろんであるが、店舗ごとに独自の教育の場を提供し、皆が進んで教育というものを考えるようになったし、そこに価値を見出している。越谷店でも今後より強く行なって行くだろうし、この教育が今後のライフスタジオを作っていく核となって行くことは間違いないだろう。そしてこの競争を通じて、店舗ごとの差を感じ切磋琢磨するだろうし、良い部分を真似し模索する日が来るであろう。
<学習は本能、生きるための学力>
著者の持論によると、受験が目標ではない生きるための学力をつけることが問題で、その副産物として受験合格がついてくるだけだと言うことだ。よく言われることであるが、私たちは見逃し勝ちになることが多い、何かを目指すときに本質の目的を忘れ、その効果にばかり気を取られてしまうことがある。
ライフスタジオでの教育、学習の本当の意味はなんだろうか、それはその人が健全な市民としてこの社会で生きていける人として生きていくこと、そしてこの人たちと出会い、経済共同体としてやっていくことを目的に、では何が必要かと行った時に人に集中すること、そして人が人を人としてと言うフレーズが出てきたのであると考える。
ただ日々の業務をいかに過ごすとか、スタッフと楽しくどう過ごすかとかこれは、自分自身がどのような人生を選び人生の主人として生きていくかに対しての贈りものである。
生きていく教育を受け、人として生きれてそうしたらそんな人と出会えたことが、お客様にとっても、最高の一瞬になれるのではないかと考えている。
ただ写真を撮るだけではない時間を共有し、人生を共有する、人生の写真館の意味を実践する場が撮影の時間ではないだろうか。
この目的意識をどこに持っていくかで深さ、重さが変わってくると考えられる。
ではこの目的意識を今店舗の皆が共有しているのだろうか。
デザイン室にも新しい人材を迎える、この人材に私は何をできるだろうか、そして私は彼女から何を学べるだろうか。
その為のシステム創りを考えていきたい。
今回、この本を読みながらライフスタジオを考えて見たときに、スタジオでの要素はできているが実践の段階で止まってしまっていると考える。この実践の現場をいかにつくって行くのか、変化発展のプログラムは一日にして成らず、そして日々変化をして育必要があり、どこに焦点を持っていくかを深く考える時期に来ている。
今5年後を考えるとき、何をすべきかをさらに深く考えていく必要がある。
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