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姉妹

投稿日:2016/12/15

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姉妹兄弟としての関係は特別だ。
人が通る関係の中でも最も自然であり、かつ不思議な形である。
 
人は生まれて親子の関係を築く。
母親や父親から無償の愛を受け、成長していく。そこに上の子であれば妹や、弟という自分と同じような境遇の子が突然自分の世界に飛び込んでくる。
下の子であれば、生まれた瞬間に大きく存在としている。
 
ここで私の話を少しすると、私には娘が2人いる。姉妹は仲が良い時はこんなに仲がいいのかと思うほどにくっつきあいじゃれあっている。
しかしさっきまであんなに仲が良かったのに急に雲行きが怪しくなり喧嘩をし出したりする。
そして次の瞬間、またじゃれあっている。これを一日に何度も繰り返すのだ。
まるでじゃれあったり喧嘩しあったりしながらお互いの世界を少しずつ作っていくようだ。
 
自分と言う地図を描く中で何をしても仲直りが出来るし、何を言っても許されるそんな関係だからこそ自らの地図に色をつけ、描き、修正し、彩っていけるのだ。
 
写真を見てみよう。
 
午後の暖かい日差しを受け、お互いに後ろを向いていながらお姉ちゃんが妹にこそこそ話をしている場面である。姉妹には姉妹にしか分からない言語があるし、合図や目のあわせ方がある。
そんな2人の世界を暖かく包む光と、緑と白を貴重としたインテリア。日差し優しく部屋に充満し、心配とか不安とかそういう感情が無く、ただ信頼と愛と優しさに包まれている。
それは親の愛を受け育って、そして2人の姉妹としての関係を作ってきた日々のなせる空気。
 
カメラマンとコーディネーターはそんな2人の関係性を表現する為、似ている服を着せ、優しい光のさす緑にある部屋で2人を座らせ、後ろを向いているその姿を撮ろうと思った。

後ろ向きと言うのは様々な連想をさせる、どんな表情を浮かべているんだろうとか、どんな気持ちなんだろうとか、写真に創造性をプラスさせる。
 
その後ろ向きからきっとこんな言葉を投げかけたのだろう。「妹に話しかけてみて!」と。そうするといつものように顔を近づけ内緒話をするように妹の耳に語りかける仕草が生まれる。

手の添え方もお姉ちゃんの表場も、この後2人で笑いあうようなそんな連想をさせる写真に仕上がっている。

そして全体にスパイスを加えている小物が二人のかぶっている帽子である。

いくら姉妹と言っても全てが同じではなく、それぞれに個性を持った「人」である。
姉妹と言う関係性を保ちながらも、それぞれの個性を現し、写真全体へのアクセントとして青と赤の色が活きている。
 
姉妹と言う関係性を優しい光で包み込み、仕草で想像力を掻き立て、赤と青の帽子でアクセントをつける。この全てはこの姉妹の関係性すなわち【2人の存在の美しさ】を表現するものである。
 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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