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レンズ+1

投稿日:2016/10/31

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レンズ+1
 
私たちが何かを見るとき、存在そのものをそのまま捕らえることはない、私たちの目を通して、私たちの世界観を通してみる。
そしてそれが写真になるときは、レンズを通してみることになる。
この写真はそのレンズに+1…
 
私たちの目+世界観+レンズ+1 それは被写体に対しての距離だろうか。
それとも信頼だろうか。
カメラマンの中にある確固とした技術と状況を捉える姿勢そして光、人に対する自信に基づいた哲学さえも伺える。
 
ガラス越しに捉えられた世界は淡く、美しい。
 
イメージしてみる。
女の子が一人、お店に入ってきた。彼女は髪をまとめあげ、白いワンピースにファーのベストを着ている。
歩きやすい靴を履き、活発さも伺えるが、自分が女の子だという自覚と周りの目も少しずつ感じ始めるころ…
レモンの木の香りのする店内。
 
彼女はキョロキョロと周りを見回し、ディスプレイに目を留める。
選りすぐられた小物たちが並ぶ。ランプ、クッキーの瓶詰め、ガラス容器、花瓶…
その中から白いビンのふたを取る、前かがみになって寄りかかる。覗き込んでみる。

彼女はふたを手にしてふと考える。この気持ちいい光の中、ビンの中のイチゴを買って外で食べようか。
家でまっているママに持って帰ろうか。わくわくしているのが前のめりの姿勢から分かる。
 
こんなイメージがその一枚の写真の中から感じられる。
それはインテリア、光、空気、被写体がガラス越しにカメラマンのイメージとして完成されてそこに存在しているからこそ写真を見ている者に鮮明に伝わってくるのだ。
 
それは隅々までこの一枚の為にカメラマンによって捉えられた構成要素の化学反応であり、ひとつでもかけることの無い、世界を捉える姿勢にある。

まずインテリア、ここはスタジオの中でも新しく作られ代表的な場所であるが、このように木のあるナチュラルなインテリアと窓辺を融合させた写真はあまり見たことがなかった。

本来であればひとつずつで完成されたインテリアを遇えて融合さている。そしてそれらが違和感はないのはガラス越しに撮る事により生まれた+1のフィルターであり、光の橋である。ガラス越しだからできる光の柱が橋のようにインテリアを繋げ違和感をなくし、写真に命を吹き込んでいる。

そして窓辺から差し込む光が部屋全体に充満することにより、温かさ、気持ちの良い空気を感じることができる。窓辺の外は光を飛ばし広がりを持たせ、様々な構成要素が入っている中で窮屈にならない。

その空気感の中にいる被写体がガラス越しの世界をより美しくしている。人にイメージを与え、そして写真に温もりを持たせる。
 
一枚の長方形の写真の中には無数の構成要素がある。それらが一つのイメージを持たせる為に化学反応を起こし繋がり、融合し、統一感を持つ。

それらを意図的に行っていくのが、私たちの役目であり、幸せの瞬間を捉えるものたちの使命なのだ。
 
 
 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
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